今週は10月の「米雇用統計」発表あり...米国「金融政策」への影響、注目集まる(10月31日~11月4日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 政府・日銀のドル売り介入を警戒...ドルの上値は重くなるか?

東京外国為替市場見通し(10月31日~11月4日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=145円50銭~150円00銭

2022年10月28日(金)終値 1ドル=147円45銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。10月24日に政府・日銀によるドル売り介入が実施され、ドルは一時1ドル=145円前半まで下落した。その後、1ドル=149円前半まで戻したものの、米国の利上げペースの減速観測を背景に、再び、ドル安・円高で推移した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値は重いものの、底堅い動きとなりそうだ。政府・日銀によるドル売り介入を警戒して、ドルの上値は重くなりそうだ。ただ、介入が実施されても、ドルの下値は1ドル=145円付近にとどまり、すぐにドル高・円安の動きに反転することから、介入の効果は限定的であることは明らか。

   10月28日の日銀金融政策決定会合で、日銀の金融緩和策継続の意思が明確になった一方で、11月1、2日のFOMCでは米国の利上げが実施される可能性が高く、日米金利差の拡大は確実であり、ドルが大きく下落する材料は見当たらないのが現状だ。

   経済指標は、国内では10月31日に9月鉱工業生産、9月新設住宅着工統計、11月1日に10月新車販売台数、2日に日銀金融政策決定会合議事要旨(9月21・22日開催分)などの発表が予定されている。

   海外では10月31日に中国の10月製造業PMI、11月1日に米国の10月ISM製造業景気指数、米国FOMC(2日まで)、2日にパウエルFRB議長会見、米国の10月ADP雇用統計、3日にBOE(イングランド銀行)金融政策委員会、米国の10月ISM非製造業景気指数、4日に米国の10月雇用統計などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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