観光需要喚起策の「全国旅行支援」&入国者の「水際対策緩和」、3社に1社がプラスの影響と歓迎...課題は、人出不足のチャンス損失、コロナ拡大の不安

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「外国人観光客の購買行動に期待したい」

   また、「水際対策の緩和」について、自社の企業活動へどのような影響(直接・間接を問わず、見込みを含む)があるか聞くと、「プラスの影響」があると答えた企業は32.2%で、3社に1社の割合となった。「影響はない」が49.1%、「マイナスの影響」は6.2%となった=図表2参照

(図表2)水際対策の緩和の影響(帝国データバンクの作成)
(図表2)水際対策の緩和の影響(帝国データバンクの作成)

   企業からは、「水際対策の緩和と円安で、外国人の購買意欲の向上が見込まれる」(貴金属製品小売)、「インバウンドが増えると、ホテルや飲食店へ派遣するスタッフの依頼が増加する」(労働者派遣)、「(イスラム教徒向けの)HALAL(ハラール)認証食品という特殊な食材を扱っているため、インバウンド効果に期待している」(食肉卸売)といった直接的な好影響の声があがった。

   さらに、ビジネス上の海外との往来活発化を見込んで、「ビジネスの往来が新型コロナ前に近づく」(ゴムベルト製造)といった歓迎の声もあった。

   その一方で、マイナス影響として、「新型コロナやインフルエンザなどの感染拡大は大いに不安」(冷凍水産食品製造)、「日本は感染対策をきちんとしているのに対し、海外は日本ほど感染対策をしていないと思うので、感染が広がる可能性がある」(金属工作機械製造)など、訪日外国人を含めた人流の増加を不安視する声もあがっていた。

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