【100万円増額計画】政府・日銀の「金曜日・深夜介入」に...北大は「悲鳴」、同志社大は損害「最小化」するファインプレー【FX大学対抗戦 第21節】

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   2022年10月21日の深夜(日本時間)、政府・日銀がニューヨークで行った「深夜介入」。円安一辺倒で動いていた週だったが、最後の最後、相場は大きく動いた。「売りポジを持っていたのですが、ことごとく裏切られ、買いポジを持ったと思ったら反落して、と市場と調和がとれない一週間でした」とは、北海道大学 金融研究会の小松柊太さん。

   一方、同志社大学の岩瀬颯汰さんは、20日、イギリスのトラス首相の辞任公表を機に、ポンド買い優勢と見て、ポンド円取引で利益を出せたという。また、ドル円取引での損切りも好判断だった。そんな両者の今週の成果を見ていこう。

「結局、今のドル円はロングで持つのが一番安牌な気がしている」(北大金融研究会)

   今週は、円安一辺倒の週でした。150円間近ということで、さすがに反発するかと思ったのですが、米の指標が軒並み好調だったこともあり、円高へ振れることはありませんでした。そして、今週は反発を期待して売りポジを持っていたのですが、ことごとく裏切られ、買いポジを持ったと思ったら反落して、と市場と調和がとれない一週間でした。

◇今週の取引
   今週はまず、148円前半でショートポジションを持ちました。先週の9月の米消費者物価指数(CPI)発表で、円安が進みすぎていると考えたからです。しかしこの読みは外れ、さっそく7000円のマイナスを計上しました。
   その後は、20日にロングで7000円弱の利益を出しましたが、その後またマイナスに。そして21日の金曜に、今週のマイナスを取り返そうとロット数を大きくした結果、またマイナスを増やす結果となってしまいました。
   振り返れば9月にも、目立った買い材料がないのに、先週までの指標の煽りや長期トレンドで円安が進行していく週がありました。今回もそういった週だったのですが、また見事にすくわれた形です。
   結局、今週は2万円以上のマイナスとなりました。特に、金曜の取引は、マイナス分を取り返そうと感情に任せた取引をしてしまったので、反省しなければいけない点です。
   金曜の深夜(土曜未明)に政府・日銀がまた介入したことで5円近くの円高となりましたが、その後、結局1円ほど戻しました。結局、今のドル円はロングで持つのが一番安牌な気がしている今日この頃です。

前週からの損益       マイナス2万1025円
10月21日現在            104万6275円

◆ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今週は調子が悪かったみたいですね。好調な時は本当に勝率も高いので、合わないときはいったんやめる、という選択肢も考えてみてはいかがでしょう。トレード上級者の方でも相場と合わない時というのはあるみたいでして、何回連続で負けたらやめるとか、人それぞれの基準であるみたいです。
やめるという判断をするということは、合わないときに戦っても勝てないというのを心得ているのでしょう。また、今のドル円に関しては、上がり過ぎたからという感覚でのトレードは通用しにくいのかなと思います。
テクニカルならテクニカル、ファンダならファンダで、どういったときに反発するのか明確な根拠でトレードすると、より精度の高いトレードができるのではと思います。
小松 柊太(こまつ・しゅうた)
小松 柊太(こまつ・しゅうた)
北海道大学教育学部3年
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
→北大金融研究会
不破 拓人(ふわ・ひろと)
不破 拓人(ふわ・ひろと)
北海道大学農学部3年生
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。

ポンド円は「黒字」、米ドル円は「赤字」も...「損害を最小化する良い判断できた」(同志社大学 岩瀬颯汰さん)

●今週の相場の振り返り
   今週(10月17日週)は20日にトラス英首相の辞任公表、21日に政府・日銀による7円規模での円買い・ドル売りの為替介入が行われた週末にかけて、相場が大幅に動いた一週間となりました。

●実際の取引
   今週は、ポンド円と米ドル円の2ペアでの取引となりました。
   ポンド円では20日のトラス英首相の辞任公表を受け、所得税の最高税率の引き下げや法人税の引き上げの凍結など、大型減税政策の撤回。そして、減税政策の継続によるポンドの不安定さが改善されるとの見通しから、ポンド買い優勢となっていたので、3ロットでロング(買い)しました。
   米ドル円は20日に1ドル=150円に達してから、150円付近で留まっていましたが、21日午後に151円に到達。ロング(買い)傾向が継続する動きを見せ始めたことに加えて、日銀による円買い・ドル売り介入がしばらくきていなかったことから、3ロットでロング(買い)しました。ただ、1ドル=152円に差し掛かるあたりで、ショート(売り)傾向となってしまったため、損切りする結果となりました。

●所感
   今週はポンド円での取引で黒字、米ドル円での取引で赤字となりました。米ドル円は赤字ではあるものの、僕が損切りした約2時間後に大規模な日銀による円買い介入があったことを加味すると、結果論とはなりますが、損害を最小化するにあたって、良い判断ができたと思っています。

●取引状況

前週からの損益       プラス1万5060円
10月21日現在           213万8187円

◆ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
ポンド円はしっかり情報をキャッチしてトレードに反映させて勝てたのはお見事でした。
ドル円は危なかったですね。この金曜日の大きな下げは突発的で予測不可能でしたし、そこに捕まらずに逃げられたのはファインプレーでした。
21日(金)の動きから為替介入が大規模だったとの噂もありますが、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)のFRB番記者ニック氏のリーク記事発表のタイミングでもあり、その影響も大きく、リスクオンの動きも見られました。
記事は、FRB(米連邦準備制度理事会)ボードメンバーからは今まではタカ派意見しかなかったのですが、今回は12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ幅縮小についての議論が出ている、といった旨でした。この要因も大きいのでは、と個人的に考えています。
また、今週の日銀金融政策決定会合や来週のFOMCと大きな材料が続きますが、引き続き突発的な動きに注意しながらトレードしていきましょう。
岩瀬 颯汰(いわせ・そうた)
岩瀬 颯汰(いわせ・そうた)
同志社大学1年
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。

※今週は取引をお休み(一橋大学 チームMegis)
前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
10 月21日現在         90万5670円

林檎
チームmagis
林檎
一橋大学経済学部1年
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
R
R
東京医科歯科大学 医学部医学科
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!

◆◆アドバイザーのプロフィール

ゆかてぃん
ゆかてぃん
兼業スイングトレーダー。2019年からFXをスタート。「コロナ相場」に乗り、最高月利益は3000pips以上。現在ラジオNIKKEIで月に1度出演。CXR投資チャンネルでMCを務める。個人でYouTube活動もしている。
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはフリーとします。
・レバレッジは、25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で大きな損失が発生して資産が「ゼロ」になった(元本割れを起こした)場合は、その時点でリタイアとなります。
・運用期間は6か月で、最終週時点での資産増減額で順位を決めます。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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