お歳暮商戦早くも本格化...円安・値上げラッシュ影響で「生活必需品」強化、「ウィズコロナ」楽しむアイテム充実

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阪急阪神百貨店、大丸松坂屋、松屋...ホームパーティー当て込んだラインアップ

   他方、コロナ禍のもとでの巣ごもり状態は、今冬はほぼないだろうと見て、人が集まることを前提とした商品に力を入れる動きも目立つ。

   エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング傘下の阪急阪神百貨店は「食卓を囲み、みんなで笑顔になれる料理やお菓子を強化した」とする。クリスマスにドイツで食べられる伝統菓子「ブリアン」など、見た目も華やかな商品を多数集めた。

   大丸松坂屋も「織りなす笑み」、松屋は「みんなが集まる年末年始に喜ばれるギフト」をそれぞれテーマに掲げ、ホームパーティーで使えるような詰め合わせ商品のラインアップも充実化させている。

   お歳暮はかつて、1年間お世話になった人に感謝を表すイベントとして、儀礼的な側面が強かったが、そのあり方が近年、変わってきていると言われている。

   こうした中、高島屋は「自宅用のニーズやカジュアルギフトの利用が増えている」として、アフタヌーン気分を味わえるスイーツなど、ギフトとしてだけでなく、自宅でも楽しめる商品を拡充した。

   2022年は食品の値上げが続く厳しい経済状況の中でのお歳暮商戦だが、「自分へのご褒美など、用途が広がり、需要が拡大してくれれば」(百貨店社員)との期待が高まっている。(ジャーナリスト 済田経夫)

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