22年12月期は売上高、最終利益とも過去最高と見られるが...「23年は特需反動の見込み」
2021年12月期の売上高は前期比44.6%増の5465億円、営業利益は79.3%増の1482億円、最終利益は82.7%増の1159億円。今期(2022年12月期)は3期連続の増収増益予想を公表しており、売上高、最終利益ともに過去最高が見込まれている。
いわば、飛ぶ鳥を落とす勢いだったわけだが、ここへきて世界経済、なかでも欧州経済の減速が意識され、シマノの株価の重しになっている。
SMBC日興証券は9月下旬に「中長期的な成長は期待できるが2023年は特需反動の見込み」と題するシマノのリポートを配信し、「2023年12月期は市場全体が調整局面に入る」と指摘していた。
ただ、さらなる成長力を秘める数少ない日本企業であることには変わりない。インフレやウクライナ情勢の動向などによって「買いどき」とみる投資家が増える可能性もありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)