基本技術「ピックアップ・クエスチョン」とは?
基本技術として、「ピックアップ・クエスチョン」を紹介している。「すでに相手が発言した単語や主旨を拾い、即時に短い質問を投げかけるテクニック」だ。そうやって、相手の興味関心や話したいことを探っていく。
起点の会話が弾めば、話をさえぎったり、自分の話をするなど大きなミスをしたりしない限り、どんどんと広がり、さまざまな情報を得ることができる。人は、話したいことを聞いてくれた相手に好感をもつので、相手が同僚なら社内の関係性は円滑になるという。
やってはいけないのは、相手の話を自分の知るネタにすり替え、相手の話をつぶしてしまうことだという。相手の自己開示から始まった場面では、自分の好き嫌い、興味関心は一切関係ないと心得て、とにかく相手が話を継続できる質問を心がけるようにする。
年長者は、社内で年下にはついつい上から目線で語りがちだ。その結果、時代遅れでニーズのない自分語りをして、若者の話をさえぎってしまう。「多くの場面で、せっかくの会話を自分の話で壊している」と、指摘する。