相手の本音をドンドン引き出す会話のテクニックとは?

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   相手が何を考えているのか分かれば、ビジネスや恋愛などで、どんなに役立つだろうと想像したことはないだろうか。

   本書「悪魔の傾聴」(飛鳥新社)は、ノンフィクションライターの中村淳彦さんが、「相手の本音をどんどん引きだす方法」を書いた本である。以下のようなニーズがある人に勧めたい。

・お客様のセンシティブ情報を聞き出したい
・履歴書だけではわからない応募者の人柄を深く知りたい
・部下・上司とのコミュニケーションを深めたい
・指名客を増やしたい
「悪魔の傾聴」(中村淳彦著)飛鳥新社

会話で絶対やってはいけない3つのこと

   中村さんはこれまで、貧困問題をテーマに取材、執筆してきた。関心を持っているテーマは、「日本の貧困の現実」。著書に、「東京貧困女子。」「新型コロナと貧困女子」「日本の貧困女子」などがある。

   AV女優や風俗、介護などの現場で働く女性たちの声に耳を傾けてきた。彼女らの壮絶な体験が書かれた著書を読み、「どんな取材をしてきたのか?」と思っていたが、最初に意外なことを書いている。

「相手に好かれる会話をすることや、相手から本音を引きだすことは、コミュニケーション能力や、ネアカ・ネクラなど性格はまったく関係ありません。必要なのは簡単な技術と、日々の意識の心がけです」

   果たして、どんな技術なのだろうか。

   冒頭で「人と会話する場面で絶対にやってはいけないこと」を3つ挙げている。

・否定する
・比較する
・自分の話をする

   これらを日々意識して、実践するだけで会話の成功率は飛躍的にアップするという。

   本書は、基礎編、実践編、上級編などで構成、全部で33のポイントと11のテクニックを披露している。すべて紹介することはできないので、いくつかのエッセンスにふれたい。

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