最近よく見かける「濃い飲料」続々...コロナ禍で高まった「健康志向」&「プチ贅沢」を求めて

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在宅勤務で運動不足に...「せめて飲み物だけでも体によいものを」

   なぜなのか。「コロナ禍の影響が大きい」と飲料メーカー関係者はいう。感染予防からテレワークなど在宅で過ごすことが増えたのに伴い、運動不足などで体調不良を訴える人も増加した。「せめて飲み物だけでも体によいものにしたいと考える人が、今まで以上に濃い飲料に注目したようだ」というわけだ。

   ほかにも理由はある。サントリーは「伊右衛門恋甘」の発売について、「身近な飲料や食品でちょっとしたぜいたくをして楽しみたいというニーズが高まっている」と指摘する。「プチぜいたく」を求める人も増えているというのだ。

   ウイルスの感染拡大期は外食する機会が激減したが、現在のように感染が少し落ち着いた時期でも、以前のような外食は控える傾向は大きく変わらないといわれている。

   「日ごろは健康に気をつけていても、たまには息抜きもしたい。そんな時に楽しめるプチぜいたくな飲料も広く受け入れられている」と見る流通関係者もいる。

   濃い飲料は消費者のさまざまなニーズに応じ、今後もいっそう多様化していく可能性が高い。(ジャーナリスト 済田経夫)

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