先週末の政府・日銀によるドル売り介入、マーケットへの影響は?(10月24日~28日)【株と為替 今週のねらい目】

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   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 日米金利差拡大、米国景気減速懸念に大きな変化はなく...

東京株式市場見通し(10月24日~28日)
日経平均株価予想レンジ:2万6500円~2万7400円

2022年10月21日(金)終値 2万6890円58銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみあいか。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、続落した。米長期金利の上昇を背景とした米国株の下落を受け、日経平均株価は2万7000円を割り込んだ。

   今週の日経平均株価は、もみあいとなりそうだ。

   前週末の取引終了後の米国市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)が11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、12月の同会合での利上げ幅縮小について議論する、との一部報道を受け、ニューヨーク・ダウが700ドルを超える上昇となった。そのため、週明けの日経平均株価は、上昇が予想される。

   また、前週末に政府・日銀が1ドル=152円手前でドル売り介入を行ったと見られ、為替相場が円高方向に振れていることも好感されよう。ただ、日米の金利差拡大と米国の利上げによる米国景気減速懸念という材料に大きな変化はなく、日経平均が上昇トレンドに変換するには材料不足だ。9月末企業決算が本格化し始めるため、取引の中心は個別株物色に移っていくだろう。

東京外国為替市場 政府・日銀のドル売り介入への警戒感...ドルの上値は重い展開か

東京外国為替市場見通し(10月24日~28日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=146円00銭~152円00銭

2022年10月21日(金)終値 1ドル=147円64銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値は重い展開か。

   前週のドル円相場は、東京市場での取引終了後、ニューヨーク市場でドルが下落した。政府・日銀によるドル売り介入が実施されたと見られている。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。前週末に政府・日銀によるドル売り介入が実施されたと見られ、ドルは1ドル=152円手前から一時1ドル=146円前半まで下落した。ただ、その後ドルは反発し、1ドル=147円半ばまでドル高・円安が進んでいる。

   9月22日の政府・日銀によるドル売り介入で、介入効果が一時的であることがはっきりしており、日米の金利差拡大という構図に変化はないため、ドル高・円安傾向が変わることはないだろう。それでも、ドル売り介入に対する警戒感があり、ドルの上値は重くなると見られる。

   経済指標は、国内では26日に8月景気動向指数、27日に日銀金融政策決定会合(28日まで)、28日に黒田日銀総裁会見、日銀展望レポート(経済・物価情勢の展望)、9月失業率、9月有効求人倍率などの発表が予定されている。

   海外では25日に米国の10月消費者信頼感指数、26日に米国の9月新築住宅販売、27日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の7-9月GDP(国内総生産)、米国の9月耐久財受注、28日に米国の9月個人所得、米国の9月個人消費支出などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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