東京外国為替市場 政府・日銀のドル売り介入への警戒感...ドルの上値は重い展開か
東京外国為替市場見通し(10月24日~28日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=146円00銭~152円00銭
2022年10月21日(金)終値 1ドル=147円64銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値は重い展開か。
前週のドル円相場は、東京市場での取引終了後、ニューヨーク市場でドルが下落した。政府・日銀によるドル売り介入が実施されたと見られている。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。前週末に政府・日銀によるドル売り介入が実施されたと見られ、ドルは1ドル=152円手前から一時1ドル=146円前半まで下落した。ただ、その後ドルは反発し、1ドル=147円半ばまでドル高・円安が進んでいる。
9月22日の政府・日銀によるドル売り介入で、介入効果が一時的であることがはっきりしており、日米の金利差拡大という構図に変化はないため、ドル高・円安傾向が変わることはないだろう。それでも、ドル売り介入に対する警戒感があり、ドルの上値は重くなると見られる。
経済指標は、国内では26日に8月景気動向指数、27日に日銀金融政策決定会合(28日まで)、28日に黒田日銀総裁会見、日銀展望レポート(経済・物価情勢の展望)、9月失業率、9月有効求人倍率などの発表が予定されている。
海外では25日に米国の10月消費者信頼感指数、26日に米国の9月新築住宅販売、27日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の7-9月GDP(国内総生産)、米国の9月耐久財受注、28日に米国の9月個人所得、米国の9月個人消費支出などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)