胸アツ期待のサッカーW杯...経済効果が望めそうな、あの銘柄を買う! 【企業分析バトル 北海道大学 FiNaancier】

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   こんにちは。北海道大学金融研究会チームFiNaancierのあきぞーんこーのーと中島脩です。夏の暑さがすっかりとどこかへいってしまい、秋の深まりを感じる時期になってきました。

   さて、今年11月に4年に1度の大きなイベントが開かれるのはご存じでしょうか? そう、サッカーワールドカップ(W杯)です!

   今年はカタールで開かれます。前回のロシアW杯のときは、高校受験の直前にもかかわらず、勉強そっちのけで夜にテレビに張り付いて熱狂していました。今年もまた秋の肌寒さに負けないくらい、熱いW杯が見られることにワクワクしています。

   ということで今回はサッカーW杯の経済効果が望めそうな会社の株を買おうということになりました。また、7月に購入したキッコーマン株を売却して、利益を確定しました。

かなり高い自己資本比率!

   ワールドカップといえば、テレビなどを通じて試合のもようを視聴する人の数が夏のオリンピックと並ぶ35億人といわれています。その経済効果は、オリンピックをさらに凌ぐといわれるほどの巨大な祭典です。

   よって、経済効果が望める会社は多岐にわたるのですが、今回はコカ・コーラの日本法人である「コカ・コーラボトラーズジャパン」(2579)の株に注目しようと思います。

   コカ・コーラといえば、あの投資の神様といわれるウォーレンバフェット氏が筆頭株主で大量に株式を保有している企業であり、それに加えてオリンピックやワールドカップでは必ずといっていいほど、テレビCMを見かける企業でもあります。

   コロナ禍のパンデミック後は飲食店がなかなか営業できずに売り上げが伸び悩んでいましたが、最近のワクチン接種や制限の緩和によって、また売り上げが伸びるのではないかと踏んでいます。強いブランド力とワールドカップでの経済効果の2つの点に着目して選びました。

   さて、あきぞーんこーのーが決算書を用いてコカ・コーラジャパンの力を読み取っていきたいと思います。

   まずは貸借対照表から読んでいきます。

   キャッシュは2020年の1147億78百万円から1104億97百万円に減少していますが、売上債権や有価証券の保持量は大きく増加しており、特に有価証券は昨年度の7億2百万円が、約2倍の13億20百万円に増加しています。

   また、負債の合計も昨年度から600億円減少した3746億60百万円となっており、純資産の4924億51百万円よりも小さいです。

   自己資本比率を計算すると56.9%となり、なかなか高い自己資本率を誇るため、安定した企業であることが読み取れます。

   さらに、4349億94百万円もの有形固定資産を持っていることも、この会社の安定さに大きく貢献している理由だと思います。

3年ぶりに売上高が向上 軌道に乗ってきている

   次に損益計算書を読んでいきます。

   2022年度12月時点の情報は売り上げのみが公表されていたので、今回は売上高のみを見ます。

   当期の売上高は8197億円で、これは前期の7858億37百万円の4.3%増にあたり、前年比で売上高が上がっていることが読み取れます。

   じつは、ここ3年間にわたってコカ・コーラジャパンの売上高は下がり続けていたため、この3年ぶりに売上高が向上した今、コカ・コーラジャパンは軌道に乗ってきてると見えます。

   最後にキャッシュフロー(CF)計算書を見ます。2022年度のデータが公表されていなかったため、2021年度のものを使用します。

   営業キャッシュフローは359億82百万円であり、正の値、投資キャッシュフローは152億71百万円でありこちらも正の値です。

   財務キャッシュフローは?671億34百万円で、こちらは負の値です。

   参考までに2020年のものを確認すると営業CF、投資CF、財務CFはそれぞれ正、負、正で、これが正、正、負に変化した理由を考察すると、昨年度は借入金を使って積極的に設備投資を行ってきましたが、今年度は借り入れた資金を本業での売上金を用いて返済していると考えられます。

   このように、財務諸表から見てもコカ・コーラジャパンは優良企業だと判断できます。

   これらの投資判断から、10月3日の終値1404円で100株購入します。

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(2579)
年初来安値(2022年 6月27日)  1655円
年初来高値(2021年11月29日)  1312円
購入時株価(2022年10月 3日)  1404円

   また、今年7月に購入したキッコーマン(2801)を10月3日の終値8180円で売却します。

   キッコーマンの株価が買ったときから1割程度値上がりしていたので、そろそろ利益確定させたいと思った次第です。

キッコーマン(2801)
購入時の株価(2022年7月1日)    7250円
売却株数               200株
売却益 (8180-7250)×200=18万6000円

中島 脩(なかじま・おさむ)
中島 脩(なかじま・おさむ)
北海道大学総合教育部総合文系1年
もともと大学生で起業をしようと志していたものの、企業や経済を理解していなければそもそも起業どころではないと気付き、金融研究会に入会。株式投資は未経験。これを機に触れてみたいと思っています。趣味はデパ地下めぐり、西洋芸術鑑賞。好きなものは肉。まだ初心者ですが、精一杯頑張ります!
あきぞーんこーのー
あきぞーんこーのー
北海道大学総合教育部1年
株式投資をするためには自分が投資する企業を知る必要があるが、機会がなければ分析方法を勉強することはなく......。そんな時に、このような機会に出会えていただき、諸手を挙げて賛歌/参加させていただきました。出場するからには、全力で頑張りたいと思います。
企業分析バトル(株式投資)大学対抗戦 競技ルール
・月200万円の投資金額を上限に、銘柄(企業)を選び分析するバーチャル投資とする。
・投資対象は、国内上場企業の現物取引。
・株式の売買価格は任意の時間の価格とする。
・競技期間は6か月。順位は、投資した銘柄(企業)の運用・売買で得た6か月の合計の利益額で決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

姉妹サイト