きょうは50代のRさんがいらっしゃっています。
「失われた30年と言われ続けている日本ですが、ここ最近はとくに、海外から取り残されている感が増してきていますね。最近、よく耳にするのが『日本の外食費は安すぎる、安くて美味しい』。これは決して褒め言葉ではありませんよね。何か虚しさも感じます。でも、暗いままいても仕方ないので個人でも可能性を広げていきたいと考えています」
未来を切り開くには過去のパターンに固執しない
予期せぬことが起こったり、これまでうまくいっていたことが通用しなかったりと正解がない時代になりました。これまで通りの過去のパターンに頼りきっていると、壁にぶつかり、先に進めなくなってしまうこともあります。
起こりうる出来事に対して、あらかじめパターンを用意しておくことが間違っているのではなく、過去のパターン1つでは対応しづらくなっているということです。いくつかのパターンを予測し、準備する必要があります。しかしながら、今の目の前にある環境だけでは、パターンが思い浮かばない、思考の枠が広がらないこともあります。
自分の思考の枠を広げるために
社内で培った経験、知識、蓄積された事例だけでは、思考の枠が広がりません。さまざまなパターンを準備するには、自分の思考の枠を広げていく必要があります。そこで、まずは社外の人、今の仕事とは異なる業界の人に会うことです。自身と異なる働き方をしている人でもいいと思います。
世の中の出来事に対しても、働き方に関しても、自分とは全く異なる考え方を持っていることもあります。どうしても社内、同じ業界内の人ですと、考え方が似ていて偏った考えになってしまうため、社外からの気づきや刺激をもらうことが大切です。
そうすることで、自分の思考の枠が広がっていくのです。思考の枠が広がることで、これから起こりうる出来事に対して、自分の頭で考える範囲が広がっていくため、いくつものパターンを準備できるようになります。
自分の可能性を広げていくために
現在は、働き方が多様化し選択肢も増えています。一つの会社だけで定年まで勤めあげるのではなく、転職して何社か経験していく人も増えていますよね。副業、兼業、パラレルキャリアなど、呼び名もたくさんあります。
もちろん、何か一つのことを極めることも大事ですが、以前のように、会社が用意してくれていたキャリアの延長線上だけでは、続けていくのが難しくなっているのも事実です。現在ですと、経理一筋30年というキャリアよりも、営業もできて経理もできるような人が重宝されることもあります。
つまり、「キャリアも自分で描いていく」時代になってきているのです。そこで、自分のキャリアに可能性を広げていくための動きを1つ紹介します。
それは、現在、担当している業務以外の分野に挑戦することです! 先ほど話にも出てきた経理一筋の人だったら、「私は経理しかできない」という感覚になっているかと思います。そこで、営業や管理の仕事や、仕事以外の趣味に力を入れてみるなどして、自分の可能性を広げていくのです。
たとえば、私自身もリサーチの仕事をやったことがありませんでしたが、人がやったリサーチの仕事の出来上がりのチェックを手伝ったことで、リサーチの仕事ができるようになっています。「?をやったことがないから、私はできない」から「やってみることで私にもできる」というように可能性が広がっていくのです。
キャリアを自分で描いていくには、自分で新しいことに挑戦していくことが大事です。ぜひRさんも小さなことからでも個人の可能性を広げていきましょう。
(ひろ子ママ)