どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 不安定な米国株...日経平均も引き続きこの影響受ける展開か
東京株式市場見通し(10月17日~21日)
日経平均株価予想レンジ:2万6500円~2万7400円
2022年10月14日(金)終値 2万7090円76銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、軟調な展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、小幅反落した。米国の利上げ警戒感が高まったことで、米国株が軟調に推移し、日経平均も週末にかけて軟調な展開が続いた。ただ、14日に米国株が大きく反発したことで、日経平均株価も大幅反発した。
今週の日経平均株価は、軟調な展開となりそうだ。
ここのところ、週末の日経平均株価が大きく反発し、その後の週末の米国株が大幅下落することで、週明けの日経平均が大幅下落する展開が続いている。今週も、週末の米国株の大幅下げを受け、週初の日経平均株価は下げ相場となりそうだ。
先行きの利上げ観測の不透明感から米国株の不安定な展開が続いており、日経平均もこの影響を強く受けた相場展開が続きそうだ。目先、米国の長期金利が上昇していることから、米国株は軟調な展開が予想され、日経平均株価も軟調な展開になりそうだ。
ただ、米国では利上げの影響で景気後退懸念が高まっており、利上げ政策転換への期待感が高まっている。米国の経済指標の結果次第では、利下げ政策への転換の思惑が強まる可能性もあり、注意が必要だろう。
東京外国為替市場 米国の利上げ継続...日米金利差、一段と拡大か
東京外国為替市場見通し(10月17日~21日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=146円00銭~151円00銭
2022年10月14日(金)終値 1ドル=148円74銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調か。
前週のドル円相場は、ドルが大幅に上昇した。米国の利上げ観測の強まりを背景に、日米金利差拡大からドルは一時1ドル=149円手前まで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの堅調地合いが続きそうだ。米国の利上げ継続により、日米金利差が一段と拡大するとの見方が、積極的なドル買いを支えている。1ドル=146円手前で行われた日本政府・日銀によるドル売り介入もすっかり影を潜め、日本政府の高官による口先介入だけが空しく行われている。
強かった介入に対する警戒感も、ドルの上昇にも関わらず、口先介入だけの状況下でドル買いが加速しており、1ドル=150円台への上昇が現実味を帯びている。最大の焦点は介入がどの水準、タイミングで行われるかだろう。
経済指標は、国内では20日に9月貿易収支、21日に9月消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では18日に中国の7-9月期GDP(国内総生産)、中国の9月鉱工業生産、中国の9月小売売上高、米国の9月鉱工業生産、19日に米国の9月住宅着工件数、米国のベージュブック(地区連銀経済報告)、20日に米国の9月中古住宅販売――などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)