【1万円からはじめる暗号資産】インターネットコンピュータ(ICP)とビットコインの統合って、どういうことか?【暗号資産バトル 第19節】

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   明治大学の城正人さんは、ビットコインを少し買い増すのみと、取引はやや低調。こういうときは、知識を深めることが大事かもしれない。そこで、前回に引き続き、仮想通貨の「技術」面に焦点を当てて紹介してくれた。北海道大学の花野直樹さんは、「株価が上昇する要因と下落する要因が入り乱れており、本当に難しい相場だと感じている」とコメントし、引き続き「待つも相場」のかまえだ。

ビットコインをちょっと買い増し(明治大学 城正人さん)

   前回はICP(Internet Computer=クラウドサービスの仕組みをブロックチェーン上で実現させるプロジェクト)のHTTPアウトコール実装の話題を取り上げました。

   関連記事:【1万円からはじめる暗号資産】冷え込み厳しい仮想通貨...北大、明大の様子見続く【暗号資産バトル 第18節】(2022年10月8日付 J-CASTニュース 会社ウォッチ)

   今週(10月3日週)は、このHTTPアウトコールの機能と組み合わせて、多くの利用方法が考えられるビットコインとの統合について解説します。

   今回も引き続きICPの話題を取り上げますが、今後は他のブロックチェーン含めさまざまなプロジェクトをご紹介していこうと思います。仮想通貨の「冬」ともいわれる今だからこそ、今後の成長を支える技術をしっかりウォッチしておくことは重要でしょう。

   それでは、さっそく「わかりやすさ」重視でお伝えします!

◆ビットコインとの統合とは(前編)
1. なぜ統合する必要があるのか
ビットコインの特徴として以下のようなものが挙げられます。

●最も有名、人気の仮想通貨
●およそ15年間にわたって大きな障害なく動き続け、信頼性抜群
●良くも悪くもスマートコントラクトの機能がない
●手数料が高く決済まで時間がかかる

※スマートコントラクトとは「100円入れたらコーラが出てくる自販機」のようなシステムで、人間を介さなくとも取引が自動で執行されるもの「スマコン」などと略されることも。

   ビットコインは言わずもがな知られた超有名な仮想通貨。しかし、その古典的な設計ゆえに現在の仮想通貨と比較すると様々な点で機能が劣っていることも事実。しかし、「変わらないこと」それが一つの価値であることもまた事実。

   現在、イーサリアムのようなスマコンを搭載したブロックチェーンではUniswapやCompoundなど仮想通貨の貸し借りサービスが発達しています。人間を介さず取引が行われているので手数料は安く、比較的高い金利で運用することが可能です。

   しかし、ビットコインにはスマートコントラクトの機能がついていないため、生のビットコインでは貸し借りのサービスを利用することができませんでした。

   そこでこれまでは、イーサリアム上にビットコインの引換券としてWBTC(ビットコインの値動きに連動したステーブルコイン)を発行しビットコインとして扱ってきました。

   他のブロックチェーンの資産を移し替えるために引換券を発行する手法はブリッジと呼ばれ、さまざまな場面で利用されてきました。しかし、「ブリッジ」には大きな弱点が存在します。それはハッキングされ、ブリッジのシステムから資産を盗まれがちなこと。

   原因はブロックの生成速度がブロックによってまちまちな点です。資金を動かすためにはセキュリティを犠牲にせざるをえないという点があります。

   そこでICPではセキュリティの面で妥協せず、「No bridge」でビットコインを直接扱う設計となっています。

   ICPの特徴をフル活用して他のプロジェクトにはみられなかったような斬新な方法で「直接扱う」ことを実現します。

   それでは、来週の後編ではどうやって直接扱うのか、それで何ができるのかについてご紹介して参ります。

◆まとめ
今週はビットコインとの統合前編ということでご紹介して参りました。技術関連となるとどうしても硬派な内容となってしまいますが、きちんと理解しておくことは翁利益につながるでしょう!

◆今週の取引
10/9 ビットコイン 買い 0.0001枚(@283万4257円) 合計2834円

保有資産
ビットコイン 0.0002枚 現在1枚当たり283万4257円 評価額は5668円
保有現金 4176円
資産合計 9844円

前週からの損益    プラス51円
10月7日現在       9844円

◆池田昇太のワンポイントアドバイス
今週(10日週)は一度下落し、反発して元に戻っている様子が見られましたね。ビットコインは1万9000ドルあたりがサポートラインとして機能されているように思われます。この付近の価格帯は2018年仮想通貨バブルの天井で、意識されているのではないかと推測されます。
また、ビットコインは誕生してから何度か分岐はしているものの、メインのチェーンは当初からコンセプトがブレていないですね。いわゆる「ブロックチェーン2.0」以降、スマートコントラクトが登場してからもビットコインの基本的な要素は変わりないにもかかわらず、現在も仮想通貨の中での基軸通貨として扱われています。今後、他のプロジェクトでどのようにビットコインが活用されていくのか、注目していきたいですね。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo
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