ニトリHD株が年初来安値更新、円安が利益押し下げ...「36期連続増収増益」黄色信号との見方も

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証券会社リポート「家具などの耐久消費財への需要が減少する可能性にも留意」

   ニトリHDは今期から決算期を2月20日から3月31日に変更するため、今期は13か月と11日の変則決算になる。

   売上高や利益の予想の前期比は12か月決算の前期と比較した参考値を公表しており、中間決算を踏まえても、「増収増益」の予想になっている。増益は経常利益を対象に「36期連続増収増益」を見込んでいるわけだが、この達成さえ危ういとの見方も出始めた。

   野村証券は中間決算発表後のリポートで「原価低減効果等は予想されるものの、円安等の外部環境に鑑みて、会社の2023年3月期の利益計画の達成は難しいと見ている」としたうえで、「今後消費環境が悪化した場合には、家具などの耐久消費財への需要が減少する可能性にも留意が必要」と指摘した。

   立志伝中の似鳥昭雄会長が、数々の困難を克服し育て上げたニトリHDだが、インフレや円安を前に曲がり角に立っている可能性がある。(ジャーナリスト 済田経夫)

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