「良いニュースは悪いニュース」ウォール街衝撃の雇用統計! 米株下落が日本に飛び火...1ドル=146円目前! エコノミスト「次は消費者物価指数に注目」

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10月13日発表の「米消費者物価指数に注目集まる

FRBのパウエル議長(FRB公式サイトより)
FRBのパウエル議長(FRB公式サイトより)

   さて、米国のインフレ動向が収まりを見せ始めれば、FRBの利上げ幅縮小も視野に入りそうだが、それはいつごろになるのか。「今年12月頃には視野に入るだろう」とみるのは、野村アセットマネジメントのシニア・ストラテジスト石黒英之氏だ。

   石黒氏はリポート「米国のインフレと雇用環境について考える」(10月11日付)のなかで、米消費者物価指数(CPI)のサービス価格に注目している。

   リポートでは、個人の賃金を長年追跡調査している米アトランタ連邦銀行のデータ(アトランタ連銀賃金トラッカー)の動きと、米消費者物価指数(CPI)のサービス価格が相関関係にあることをグラフ(図表2)で示した。

(図表2)アトランタ連銀賃金トラッカーと米消費者物価指数(CPI)サービス価格(野村アセットマネジメントの作成)
(図表2)アトランタ連銀賃金トラッカーと米消費者物価指数(CPI)サービス価格(野村アセットマネジメントの作成)

   そして、こう述べている。

「米国のインフレ動向を探る上で重要なのは、利上げ環境下でも上昇基調が継続している米CPI(消費者物価指数)のサービス価格です。同価格は米賃金の伸びと連動する傾向があり(図表2)、今後、米賃金の伸び鈍化が顕在化するようであれば、サービス価格主導のインフレの落ち着きとともに、米国の物価上昇圧力は緩和されていくと考えられます」
「年内残り3回の米CPIの発表が予定されるなか、米賃金と米CPIのサービス価格の伸びが共に鈍化すれば、12月のFOMC(米連邦公開市場委員 会)での利上げ幅縮小も視野に入ります。当面は米国の雇用や物価動向から目が離せないといえそうです」

   注目の9月の米消費者物価指数(CPI)は10月13日(日本時間同日午後9時半)に発表される。

(福田和郎)

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