東京外国為替市場 ドル、堅調な動きか!?
ドル・円予想レンジ:1ドル=143円00銭~147円00銭
2022年10月7日(金)終値 145円33銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調な動きか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国で強まっていた利下げ期待感が否定されたことで米国の長期金利が上昇し、ドルは一時1ドル=145円半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが堅調な動きとなりそうだ。日米の金利差の拡大という構図に変化はなく、ドルの上値を抑える要因は日本政府・日銀による為替介入しかない。
焦点となるのは、米国の経済指標により、利上げ観測が米国の利上げにどのように影響するのか。インフレ鎮静化が示唆されれば、ドルの上値は重くなり、その半面、インフレ加速が示唆されれば、ドルは一段高となる可能性がある。米国の経済指標には要注意だ。
経済指標は、国内では11日に9月の景気ウォッチャー調査、12日に8月の機械受注、13日に9月の企業物価指数、14日にオプションSQ(特別清算指数)算出などの発表が予定されている。
海外では、12日に米国の9月の卸売物価指数、FOMC議事録(9月20~21日開催分)、13日に米国の9月の消費者物価指数、14日には中国の9月の消費者物価指数と生産者物価指数、9月の貿易収支、米国の9月の小売売上高などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)