東京株式市場の日経平均株価は先週(2022年10月3日週)、米国株が大きく反発したことを受けて、1週間で1000円超も上昇。ひと息ついた。しかし、不安材料は山積。米国株は軟調。利上げ懸念が再燃していることに加えて、原油価格が上昇していることもマイナスだ。
一方、ドルは堅調なようす。日本政府と日本銀行は「伝家の宝刀」を、9月22日に抜いてしまった。日米の金利差拡大という構図に変化はなく、ドル高を止めるには再度の為替介入しかないのかもしれない。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 FOMCの議事要旨に注目!
日経平均株価予想レンジ:2万6000円~2万7500円
2022年10月7日(金) 終値 2万7116円11銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、軟調な展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週間ぶりに大幅反発した。FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げに転換するとの期待感が高まり、米国株が反発。これを受けて、日経平均株価も週間で1178円も上昇した。
今週の日経平均株価は、軟調な展開となりそうだ。前週末の米国の9月の雇用統計発表を受け、米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が630ドルを超える大幅下落となっている。
FRBの複数の高官が利下げ期待を打ち消す発言を行ったことで、利下げ期待感が急速にしぼみ、利上げ懸念が再燃している。加えて、OPEC(石油抽出国機構)プラス会合が、予想以上の大幅減産を打ち出したことで、原油価格が上昇していることも懸念材料だ。12日に発表される9月20~21日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨の内容が注目される。