きょうは50代のRさんがいらっしゃっています。
「まだまだ人生はこの先も長いですし、まわりでも『学び直し』をしている人が増えてきました。せっかく学ぶならば、やっぱり収入アップにつながる内容を学びたいと思っています。新しい学びとなると、『最先端の技術』とかなんでしょうかね? 文系なので数学は苦手です...」
大切なのは実践に必要な勉強
もちろん流行りのAIやメタバースなど最先端の技術を学ぶことも大切なことだと思いますが、現在、まったく違う分野の仕事をしていたら、実際に使う機会もないまま、「学んだだけ」で終わってしまう可能性があります。
自分の「稼げる力を高める」には、学んだことを生かすしかありません。ただ、知識として「インプットする」のではなく「アウトプット」すること、実践できる場所が必要です。仕事と直結する内容であれば、実践しやすいので身につきやすいですよね。
たとえば、仕事に必要な内容を調べたのであれば、それを同じ組織中で共有したり、資料をバージョンアップしたりする。自分のためでなく、組織のためになることを率先してやってみてはいかがでしょうか。自分が手がけた仕事によって、「誰かが喜んでくれること」は学びの原動力にもなりますよね。
ダラダラ学ぶのではなく集中して学ぶ姿勢
お悩み中
仕事の時間以外に何かを学んでいる人は、世の中にたくさんいると思います。「何となく続けている人」「やらないよりはやった方がいいかなと続けている人」など、ただ続けること自体が目的になっている人も一定数いるのではないでしょうか。
何かを学んでいる途中も、スマホを見たり、動画を見たりと気が散ってしまい、実際あまり内容を理解できていないということもあるでしょう。5分も集中力が続かない、ってこともありませんか。
そんな時は30分、15分だけでもスマホの電源を切るなど、スマホやPCから離れてみましょう。恥ずかしながら私も机の上にスマホを見ていると気になって、ちょこちょこ見てしまうので(笑)...集中したいときは、手の届かないところに置くか、バックの中に入れて強制的に触れない状態にしています。
稼ぐ力を高めるには余白を作る
今よりも稼ぐ力をつけるために学びたいけど、「時間がない」という方もいるでしょう。今よりも稼ぐ力を高めるには、今と同じ生活リズムのままでは達成することは難しいです。
そこで、時間の使い方を見直してみましょう。まわりで時間の使い方をみると、誰よりも業務量が多い割には、誰よりも余裕があるように見える人っていますよね。
以前、私は2つの部署のマネージャーを掛け持ちしている人の働き方を観察したことがあります。その人は20分の隙間時間があったとき、最初の10分を使って仕事を一個終わらせていたのです。そのあと、10分はしっかりと休んでいました。一般的な人だと20分フルで休憩していると思います。
「今日中にあの仕事やらないといけないな」と思いながら休憩をとり、その後結局1時間使ってダラダラ残業してやった人と比べても、隙間時間を使って10分で終えた人の方が仕事の出来栄えもよかったりしますよね。
このように稼ぐ力をつけている人は、人よりも忙しいながらも「緊急の仕事などが降ってきた時も受け入れられる余白」を持っています。余白があると、気持ちの余裕が生まれます。気持ちの余裕があると、新しいことに挑戦する気力も出てくるのです。そして、新しいことに挑戦した結果、稼ぐ力も高まっていくんですね。
Rさん、何を学ぶかも大事ですが、「どう学ぶのか」も大切なことではないでしょうか。
(ひろ子ママ)