「かっぱ寿司」前社長、古巣の「はま寿司」仕入れ価格データなど「不正取得」問題 問われるコンプライアンス、業界としても意識向上を

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「勝ち組」回転すし業界は競争激しく...直近では円安&コスト高のあおり

   回転すし業界は、かっぱ寿司を含む大手5社で市場全体の約8割を占める寡占市場。帝国データバンクによると、2021年度の国内市場規模は7400億円と前年度から8%増え、過去最高だったコロナ禍が広がる前の19年度の水準を回復したと見られる。

   回ってくる寿司などを自分で取り、お茶も自分で湯呑に入れるなどセルフサービスに加え、最近はタブレットを使った注文や自動案内機、セルフレジなどの導入で店舗運営の効率化が進んでいる。とくに、コロナ禍のなかでは「非接触」が強みとなり、お持ち帰りで「巣ごもり需要」も取り込んだ。

   堅調な業績を背景に出店も活発で、大手5社の店舗数は2022年2月末時点で約2200店と、コロナ前の2019年度から150店増加する(帝国データ調べ)など、業界としては「勝ち組」と評価されている。

   ただ、「1皿100円」など安さが最大のセールスポイントだけに、業界内の競争は激しく、とりわけ、急激な円安の進行などで食材のコストアップが経営を圧迫している。業界1位の「スシロー」が10月から郊外型店舗で1皿の最低価格を110円から120円に引き上げ、2位の「くら寿司」も同じく1皿110円を115円に上げるなどした。

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