なぜかメーガン妃とヘンリー王子が大慌て?! 「暴露本」とネトフリ番組、必死で「再編集」しようとする理由とは(井津川倫子)

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   エリザベス女王の崩御を受けて、なぜかメーガン妃とヘンリー王子がこれまでの活動の「再編集」に動いていると話題になっています。

   2022年後半に発売が予定されていたヘンリー王子の「回顧録」と、同じく年内に放映予定だったネットフリックスのドキュメンタリー番組の内容変更を希望していると伝えられていますが、いずれも巨額の契約を結んでいて、直前になっての変更は「ありえない」とか。

   英タブロイド紙は「夫妻がパニックになっている!」と報じていますが、なぜ、それほどまでに必死になっているのでしょうか? あの世界的ベストセラー作家まで巻き込んだ騒動に広がっています。

  • 「お騒がせ夫妻」メーガン妃とヘンリー王子の近況は?(写真はイメージ)
    「お騒がせ夫妻」メーガン妃とヘンリー王子の近況は?(写真はイメージ)
  • 「お騒がせ夫妻」メーガン妃とヘンリー王子の近況は?(写真はイメージ)

著名ベストセラー作家「暴露本の発売で何か悪いことが起こる」と予言

   王室離脱後のヘンリー王子とメーガン妃は、米国に本拠地を移してビジネス展開に力を入れてきましたが、なかでも巨額の契約が報じられている「回顧録」の出版と、ネットフリックのドキュメンタリー配信は注目を集めていました。

   ヘンリー王子の「回顧録」は、大手出版社「ペンギン・ランダム・ハウス」と契約を結んだものですが、合計4冊の本を出す予定で契約金は3500万ポンド(約54億円)だと報じられています!

   すでに1750万ポンド(約27億円)の前払い金を受け取ったとされる第一弾の「回顧録」は2022年11月に発売を予定していましたが、ヘンリー王子の強い要望で2023年に延期されたとのこと。

   同じく、1億ドル(約145億円)とされる高額契約を結んだネットフリックスの番組配信も、内容の変更と放映延期を交渉しているとあって、なぜ急に慌てだしたのかとメディアの注目を集めています。

Harry, Meghan desperate to edit Netflix show, memoir after Queen's death
(ハリー王子とメーガン妃、女王崩御を受けてネットフリック番組と回顧録を再編集しようと躍起になっている)
desperate to:~しようと躍起になっている、必死で~しようとしている

   ヘンリー王子とメーガン妃が何を「再編集」したいと思っているのかは関係者しか知りえないことですが、エリザベス女王の崩御後にあわてて行動に出ていることから、「チャールズ国王とカミラ妃に関する記述をカットしようとしている」と推測されています。

   実際、「making a dramatic U-turn」(ドラマティックな大転換を図ろうとしている)「looking to 'tone down' their Netflix show」(ネットフリックス番組の内容をトーンダウンしようとしている)ということが関係者からリークされていることからも、今、表に出すと問題視されるような内容が含まれていることは間違いなさそうです。

   チャールズ国王との「不協和音」はかねてからささやかれていました。しかし、皇太子を批判するのと、国王を批判するのではインパクトがまったく異なりますし、なんと言ってもエリザベス女王崩御の直後に、王室関係者の醜態を暴露するのは誰にとってもマイナスでしかありません。

   そんな話題沸騰中のヘンリー王子の「回顧録」について、「ケインとアベル」などで知られる世界的ベストセラー作家のジェフリー・アーチャー氏は「Something bad going to happen」(何か悪いことが起きる)と「不吉」な予言をしています。

   アーチャー氏によると、出版社が巨額の契約金を支払うのは「何かセンセーショナルなことが書かれている」からであり、どんな影響を与えるのかを考えると、「I am dreading the book」(本が出版されるのが恐ろしい)とまで言い切っています。

   奇想天外なストーリー作りで知られるアーチャー氏でさえ警戒するヘンリー王子の「回顧録」。「事実は小説よりも奇なり」を地で行くのか。世間の関心は高まるばかりです。

ヘンリー王子とメーガン妃が恐れる?チャールズ国王の「ある決断」

   それにしてもエリザベス女王の崩御を受けて、なぜ急にヘンリー王子とメーガン妃の動きに変化が生じているのでしょうか? 地元メディアの報道によると、カギを握っているのはチャールズ新国王のようです。

   チャールズ国王の周辺が、ヘンリー王子の「回顧録」の発売中止に向けて動いているとの報道もありますが、実際、新国王は「回顧録」や「ネットフリックス番組」の内容を相当気にしている様子。

   じつは、チャールズ国王はヘンリー王子とメーガン妃の二人の子どもに「王子」と「王女」の称号を与えるかどうかの判断を明確にしておらず、その理由が「回顧録と番組の内容次第」だと推測されているのです!

   実際、エリザベス女王の死去に伴い、二人の子どもは「王子」と「王女」の称号を受ける権利があるとされていますが、それは新国王の「判断」次第。そうなると、ヘンリー王子とメーガン妃が、二人の子どもの称号を得るために、チャールズ国王との関係を悪化させるような内容を変更しようと、あわてて「再編集」に動いている...。そう考えると、納得がいきます。

   とはいえ、ヘンリー王子とメーガン妃の思い通りにいかないのが世の常です。出版社もネットフリックスも多額の契約金を払っているからには元を取ろうと必死ですし、二人が「再編集」しようと動けば動くほど注目が集まるので、商機を逃さずに世に出そうとするでしょう。

   王室を離れた二人がビジネス界とどう渡り合っていくのか。エリザベス女王が亡くなっても、世界一のお騒がせ夫妻ぶりは健在のようです。

   それでは、「今週のニュースな英語」「desperate to」(~しようと必死になる)を使った表現を紹介します。大ヒットドラマ「デスパレートな妻たち」のタイトルにも使われている単語です。

She is desperate to win the game
(彼女は試合に勝とうと必死になっている)

He is desperate to find lost wedding ring
(彼はなくした結婚指輪を必死で探している)

I am desperate to know the result
(どうしても結果が知りたい)

   先日発売された王室ライターの著書で、チャールズ国王がメーガン妃のことを「タングステン」というあだ名で呼んでいたことが暴露されました。「タングステン」はダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ金属で、メーガン妃のタフさと回復力を表しているとか。

   英国民には「不人気」のチャールズ国王ですが、一味ひねったユーモアのセンスはさすがです。思わず、チャールズ国王に軍配を上げたくなりました。

(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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