お久しぶりです。近頃は時間がなく、記事をあまり出せていませんでした。9月からは本腰を入れて企業を分析していこうと思います。
そして、今回選定した銘柄は「ヤクルト本社」(2267)です。選定した理由は、大きく二つあります。一点目は、「ヤクルト1000」の知名度と売り上げが非常に大きく伸びたこと。二点目は、円安の影響で海外での売り上げが絶好調であることです。では、それぞれ見ていきましょう。
一時は販売停止も!「ヤクルト1000」
みなさんは「ヤクルト1000」をご存じでしょうか?
ヤクルトといえば、乳酸菌飲料の「ヤクルト」が最も有名ですが、「ヤクルト1000」は2021年10月5日に発売された機能性表示食品です。
通常のヤクルトとは、乳酸菌の密度が異なります。ヤクルト1000は、1本あたりに、生きて腸内に到達する「乳酸菌シロタ株」が1000億個含まれいます。ヤクルト400 (1本あたり400億個)の2.5倍の濃さで、乳酸菌シロタ株が含まれているのには驚きです。ふつうのヤクルト(「Newヤクルト」1本あたりの乳酸菌は200億個)と比べると、なんと5倍もの濃さです。
また、人気を呼んだ理由としては、消費者庁に対する提示によると、「本品には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があること。さらに、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)には、腸内環境を改善する機能があることが報告されています」とあり、現代人にとって日々抱えるストレスや睡眠の質の向上といった社会問題を改善する効果があることが示されています。
一時は売り切れになり、販売が滞っていましたが、7月に再開。9月下旬には増産するとの発表がありました。