5Gを活用したキラーコンテンツ、発掘できていない
この両ユーザーに共通する5G通信に対する冷めた意識はどういうことなのだろうか。MM総研では、こうコメントしている。
「動画コンテンツが5Gの高速大容量通信によって今よりも快適に利用できるようになるとの期待がある一方で、利用実態はその期待とは大きくかけ離れている結果となった。
4Gスマートフォン利用者が5Gを活用してサービスを利用してみたいと思う一方で、5Gスマートフォン利用者は4Gスマートフォン利用者よりもデータ通信サービスを利用しているものの、実際に利用する中で5Gと4Gとの間に大きな違いを体感できていないようだ。
動画コンテンツのほかに5Gを活用したキラーコンテンツを発掘できていないことも原因のひとつと考えられる。ユーザーの積極的な5G利用を進めていくには、4Gまでとの違いがより明確にわかりやすい形での訴求が求められる。メタバースなど5Gを利用することでより魅力的なものとなる新たなコンテンツやサービスの開発と普及が不可欠となるだろう」
なお、調査は2022年7月、15~69歳の男女4万21人を対象にインターネットでアンケートを行い、5Gユーザー6353人、4Gユーザー2万3756人の合計3万109人から回答を得た。調査では以下の定義に沿って結果を分析した((1)「5Gユーザー」=5G通信プランを契約し、5G対応スマートフォンを利用している人/(2)「4Gユーザー(3G含む)」=5G対応の通信プランや端末を利用していない人)。