CO2排出量取引、東証で実証実験始まる...「炭素に価格付け」、脱炭素化の加速&ビジネスチャンスとなるか?

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取引初日は4銘柄で計627トン分の売買成立

   実証実験で売買されるのは、再生エネや森林整備などでCO2を削減したことを国が認証した「J-クレジット」。

   これまでは基本的に相対で取引されていたが、価格が外から見えにくかった。市場を通すことで価格の透明性を高め、取引を活発化させるねらいがある。

   実際の取引はインターネット上の専用サイトで行う。

   注文の受付時間は午前と午後の2回に分かれ、それぞれ午前11時30分と午後3時に価格がつく。実証実験の取引がスタートした9月22日は4銘柄で合計627トン分の排出量の売買が成立した。

   さて、これまでの経緯を振り返ると、経産省は2020年12月に「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定した。これを踏まえ、21年2月から「カーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会」を設置し、カーボンプライシングの具体的な方向性を議論した。

   その結果、企業が意欲的なCO2削減目標を設定し、目標達成のためのクレジット取引等を行い、国が実績を確認する自主的な枠組みを設けるとして、国際的に通用するクレジットを国内で調達できる市場の創設を打ち出していた。

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