2021年末オープンの新スポット「新大久保韓国横町」にぎわう
一方、店名に「ポチャ」を取り入れて、ポチャのイメージを売りにする飲食店が各地で増えており、「いまや開業ラッシュ」と話す流通関係者もいる。
いずれも、ポチャでは定番の韓国焼酎「チャミスル」や「マッコリ」などのアルコール類に加え、それらと相性のいい料理を提供しているのが特色だ。豚バラ肉を焼く「サムギョプサル」などを看板にする店も多い。
「コリアタウン」として知られている東京・新大久保には、ポチャ風の店を集めた新スポット「新大久保韓国横町」が2021年末にオープンしている。ハングルのメニューが並び、焼酎や本場の激辛料理などが気軽に楽しめるとあって、連日、大勢の若者らでにぎわっている。
ポチャブームが広がりつつある背景には、コロナ禍で外出自粛を余儀なくされた時期に、ドラマ「愛の不時着」など韓流ドラマや映画に魅せられ、韓国に関心を持つ人が増えたことがあるとされている。
コロナ禍で韓国を訪ねることができず、「少しでも韓国気分を味わいたいという思いが、ドラマで見たポチャへのあこがれにつながったのでは」(流通関係者)とされ、今後も人気は高まりそうな気配だ。(ジャーナリスト 済田経夫)