薄い入門書でインプットする
キャリアアップや資格取得試験の勉強で失敗する人のほとんどは、「投げ出してしまう」ことに原因があるという。
それを防ぐには、社会人であれば、朝食前とか入浴前後、通勤電車の中など、仕事の関係で時間がズレても影響を受けない、日々のルーティンとリンクさせるのが、勉強を習慣化させるコツだ。
ここでも、アウトプットが必要な教材を勧めている。
学習効果はアウトプットの繰り返しのほうが、インプットよりも効果的だからだ。「まったく未知の領域だとアウトプットできない」という場合は、その科目や分野の中でできるだけ薄く、平易な入門書を買ってきて、まず、「まえがき」や目次をスキャンするように読む。
スキャニングしてから読むと、理解度が圧倒的に異なるという。書籍の構成が頭に入るので、先がわかるようになり、全体像がビジュアルに頭に入ってくるからだ。
スキャニングが終わったら、15分で無理なく読めるページを毎日読む。薄手の入門書なら、2~3週間で読破できる。そうやってインプットを終えて、必要な知識を頭に叩き込んだら、アウトプットのタスクを習慣化できるはずだ、と説明している。