若者中心の日本、中年層も楽しむ米国
それにしても、全体的に日本人よりアメリカ人のほうがモバイルゲームで遊ぶ人が多いのはなぜだろうか。調査を担当したモバイル系ゲームコンテンツ開発会社「アンビション」の海外執行役員の大和拓矢(やまと・たくや)さんを取材した。
――日本人もゲームが大好きだし、古くは「バイオハザード」シリーズや、最近でも「ソニック」シリーズのように日本生まれのゲームキャラクターの映画が全世界で大ヒットしています。ハリウッド映画になるケースもあるのに、なぜアメリカ人のほうがゲームにアツイのでしょうか。
大和拓矢さん「この1年間でモバイルゲームを遊んでいる人の割合を日本・アメリカで年代別に見ると次の通りとなりました。
日本:10代73%、20代66%、30代61%、40代54%、50代51%
アメリカ:10代88%、20代89%、30代86%、40代84%、50代80%
どうやら日本のゲームで遊ぶ人は、若年層がメインになり、年齢が上がるにつれてゲームに触れていない傾向がありました。アメリカでは、中年層のプレイヤーも多く、そこが日本とアメリカでのモバイルゲームで遊んでいる人の差につながったのではないかと推測できます。
おっしゃる通り日本発のゲームがハリウッド映画になるケースもありましたが、据え置き機タイトルとモバイルタイトルとは全く異なると考えます。日本のモバイルゲーム発となると、(ハリウッド映画は)ないと記憶しております。近年マルチデバイス(PC、スマホ、据え置き)でプレイできるゲームが増えたりしてプレイ環境の変化も一因としてあると感じています」