各地の商業施設から引く手...成城石井上場にさらなる期待
小売業界全体の状況では、スーパーは再編の動きが活発化している。
三越伊勢丹ホールディングスは関東中心の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」を展開する「エムアイフードスタイル」を丸の内キャピタルから買い戻すと発表している。
関西でも、関西スーパーマーケットが21年12月、阪急・阪神百貨店などを運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング傘下のイズミヤ、阪急オアシスと経営統合して関西フードマーケットとなった。
成城石井も、足元の業績好調で、各地の商業施設から出店のラブコールが絶えないというが、上場によりローソンの完全子会社という枠を外れることは、独自の新たな展開の可能性が広がりそうだ。
最大の強みである総菜の生産体制(現在は東京・町田など関東の「セントラルキッチン」で製造)をどうしていくかが課題になるが、その動向はスーパー業界の注目を集める。