最近のトレンドは「ペットを連れてきてもよいオフィス」
在宅勤務をしていた従業員が出社を再開するにあたり、ペットの同伴出勤を認める企業も増えてきました。とくに若者を中心に、在宅勤務中にペットを飼い始めたひとり暮らしの人が多いことから、「ペットを自宅において出社できない」という問題が発生していました。
これに目を付けた企業が、「わが社なら、ペット同伴出社が可能です!」とアピールして評判を呼んでいるそうです。
たとえばシカゴの保険会社では、月曜日と金曜日は「bring-your-dog-to-work days」(ペットを連れてきてよい日)と定めていて、ペットを飼っている人でも最低2日は出社できるように工夫しています。
「ペットがいると、オフィスが家庭的な雰囲気になる」(同社幹部)といったメリットも紹介されていますが、同伴するペットは猫よりも犬が多いとのこと。猫は自宅でお留守番ができても、犬は難しいことが理由だそうです。
こうしたペット同伴の動きは、人手不足に悩む小さな企業が積極的に取り入れていますが、アマゾンやグーグル、ネスレのような大企業も認めているそうです。オフィスで仕事をする足元で大型犬が気持ちよさそうに寝そべっている写真をみましたが、「ペット同伴」ブームはマイカー通勤が多いエリアから広がるのでしょうか...。満員電車で通勤する身からすると「別世界」のようです。
それでは、「今週のニュースな英語」は「carrot and stick」(飴と鞭)を使った表現をご紹介します。直訳すると「にんじんと棒」ですが、「飴と鞭」という意味の慣用句です。
The students need some carrot and stick
(学生には飴と鞭が必要だ)
My boss likes carrot-and-stick approach
(私の上司は、「飴と鞭」手法をよく使う)
Biden brings carrot-and-stick diplomacy to UN
(バイデン大統領は国連で「飴と鞭」外交を展開している)
ニューヨークタイムズ紙によると、「生産性の低下」を理由に出社を促している経営陣が多いものの、ホンネのところは「家賃がもったいないから」だとか。
10年以上の長期契約の物件が多く、「家賃を無駄に払うくらいならワインやスイーツはお安いもの」なのでしょうか。コンビニランチが定番化している私としては、うらやましい限りです。
(井津川倫子)