「現代の女性は、ストレスで女性ホルモンを乱している」
山口さんは、こんな指摘も。思い当たる人はいませんか?
「現代の女性は、ストレスで女性ホルモンを乱しています。ストレスの他にも、不規則な生活、睡眠不足、ブルーライト、栄養不足、過剰なダイエットなども影響を及ぼします」(同)
日本の女性の平均寿命は87歳。しかし忘れてはいけないのが「健康寿命」です。日常に制限がなく過ごせる期間のことですが、こちらは74歳。ですから、87歳までの13年間は、病院や介護のお世話になる可能性があるとも言えます。じつは、山口さんの祖母は、90歳から膣トレ(尿モレ体操)をはじめ、105歳まで生きました。オムツも使わず、自分でトイレに行き、最後まで元気だったそうです。
いま、国の女性活躍を促進させる施策も浸透しつつあり、出産後に仕事を続ける女性も増加しています。また、経済産業省の「フェムテックに関する経済産業省の取組」では、月経随伴症状による労働損失は4911億円と試算されています。今後、この領域ではさまざまな製品・サービスの上市による市場拡大が期待されています。
そうした背景があるなか、理解を深めることが大切で、多くの女性に読んでほしい一冊です。なお、本書は医師と専門家が完全監修を行っている専門書。監修者には、安田進太郎氏(医学博士)、和田浩幸氏(一般社団法人日本美容整骨協会理事)、高須賀千絵氏(ラヴィコーポレーション代表)、足立真由美氏(医療法人涼葵会Wクリニック総院長)、宮崎綾子氏(日本産科婦人科学会、産婦人科専門医)らが名を連ねています。
(尾藤克之)