荒れまくる米ドル円相場で、先週(2022年9月5日週)に大きな含み損を抱えた北海道大学 金融研究会の小松柊太さんは今週(12日週)、取引を繰り返して少し押し戻した。「ポジションを持ってからは含み損を出しても慌てることが少なくなりました。ちゃんと指値決済で利益を確定することができました」と、落ち着いてきたようす。
エリザベス女王の国葬の話題が絶えなかったが、英ポンド円で勝負したのは同志社大学の岩瀬颯汰さん。このところ、勝ったり負けたりだったが、今週の取引ぶりは......。一橋大学のチームMegisは取引をお休みした。
含み損、少し減らせた(北大金融研究会)
9月に入ってからドル円は荒い相場が続いており、文字どおり荒波の航海の気持ちで日々取引しています。今週(9月12日週)は13日21時30分に米CPI(消費者物価指数)の発表があり、予想よりも指数が上回ったことで一挙に2円近く円安になりました。
その後、翌朝には145円を試すも超えることなく、一気に142円半ばまで上昇。後半2日間は143円台を上下する展開となりました。日本銀行の黒田東彦総裁や鈴木俊一財務相の円安けん制発言や日銀によるレートチェックがあるなど、日本勢も円高誘導への動きを見せており、いつ円高に振れるかビクビクしています。
◆ 今週(9月12日週)の取引
今週は米CPI発表を前に、まず先週(5日週)の含み損を確定させることから始めました。下表のとおり、結局は17万8250円の損失です。
9月13日の米CPI発表前には、売り買い両方で逆指値注文を張り、約5万5000円のプラスに。翌日からはチャートを見ながら小刻みに売買を繰り返し、2日間で数千円のプラスになりました。先週は決済せず、含み損のまま終わっていたので、今週その含み損を確定させ、その後の取引で5万円ほど利益が出たことで、9日時点からはプラス2万7240円に落ち着きました。
今週は後半に短期売買を繰り返していたので、すべての取引に根拠を示すのはなかなか難しいですが、一たんポジションを持ってからは含み損を出しても慌てることが少なくなりました。ちゃんと指値決済で利益を確定することができたので、ある意味最初に大損したおかげで気持ちに余裕ができたのかもしれません。
来週はいよいよFOMCがあります。1%の利上げ観測も出てきているなか、日本政府も円安けん制の動きを見せており、荒波の航海はまだ先が長そうです。
前週からの損益 プラス2万7240円
9月16日現在 95万4670円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
先週とトレードの頻度や売買の仕方がガラッと変わりましたが、17万円の損切りを除くと勝率が結構良いですね。一回の損切り許容を5000円前後~MAX1万円当たりに設定されてるのかなと思いますが、利食いがパッと見ですが平均して3000円前後でしょうか。勝率が70%ぐらいあればプラスになるといった計算で、今回プラスの成績でお見事でした。難しい相場ですが、リスク管理しつつ、コツコツと利益を積み上げて頑張りましょう!
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
?北大金融研究会
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。