きょうは50代のOさんがいらっしゃっています。
「50代にもなると同期や同年代の中で、『あきらかな差』が生まれています。『あの人は会社の重役になった』『会社を起こした』などなど。まわりから、いろいろな話が耳に入ってきますからね。『どちらが先に出世するか』と争っていた30代の頃が懐かしい気もします。一発逆転もあるかもしれませんが、こんなに開いてしまった差を今さら埋めるのは難しいなと思っているところです」
自分自身に日々の変化を加える
残念ながら、数十年でできてしまった差が「明日から埋まるか」と言ったら、難しいです。だからといって、「何もしない」では今と何も変わりませんよね。
現在、いわゆる出世している人たちを見ても、突然役職が上がったか、というとそうではないはずです。日々の積み重ね、長年の努力があった結果だと思います。
他人と比較すると気分が落ち込んでしまうので、「じゃあ、まわりと比べなかったらいいんじゃないか」ということもOさんもわかっているはずですが、やはり気になるものですよね。そこで、少しでもその落ち込む時間を自分のために使ってみましょう。
昨日より今日、今日より明日というように、何か自分が変化している、成長していると実感できることが大事です。
・時間が足りない→時間を意識しながら資料作成する
・変わりないルーティンの仕事をこなしている→相手が使いやすい、見やすいように一工夫加えてみる
・人脈づくりが下手→顧客といつもより長くコミュニケーションをとってみる
このように、意識して目の前の出来事に取り組むことで、大きな変化は起こせなくても、少しずつ自分自身の変化にも気づけるようになると思います。「自分って、何もできないな」と思う気持ちから、抜け出せるのではないでしょうか。