米アップル(Apple)「iPhone14」シリーズの日本国内での発売が2022年9月16日に始まった。
円安による値段の高さ、例年のことだが前機種「iPhone13」シリーズから1年ほどでリリースされたこと、とくに新味が見当たらないなどの点から、どれほど人気を呼ぶか注目を集めている。
そんななか、モバイル市場の専門調査会社「MMD研究所」(東京都港区)が同日、「iPhone 14シリーズに関する購入意向調査」を発表した。
iPhone13シリーズより「人気度」1割減
MMD研究所の調査は、スマートフォンなどを利用している15歳~69歳の男女7251人が対象。そのうち、iPhoneまたはAndroidをメインに利用している6584人に「iPhone14シリーズを購入したいか」をOS別で聞いた。
iPhoneユーザーは「購入する予定」(8.0%)と「購入を検討している」(15.7%)を合わせた「購入意向」23.8%となった。4人に1人以下ということになる。また、Androidユーザーも「購入する予定」(2.5%)と「購入を検討している」(5.4%)を合わせて1割以下の7.9%となった=図表1参照。
これは、MMD研究所が前回のiPhone13シリーズ発売(2021年9月)の時に行った調査と比べると、購入意向はiPhoneユーザーが9.9ポイント、Androidユーザーが2.3ポイントそれぞれ減っている。やはり、「期待はずれ」「高すぎる」といった前評判が反映しているのだろうか。
いったいなぜ、購入意向がいまひとつなのだろうか。「iPhone14シリーズに興味はあるが購入する気がない」と答えたiPhoneとAndroidそれぞれのユーザーに理由を聞くと(複数回答)、iPhoneユーザーは「現在利用している端末がまだ使える」(52.6%)が最も多く、次に「端末価格が高い」(47.8%)、「新しい端末に買い替えたばかり」(16.7%)と続いた=図表2参照。
Androidユーザーでは「端末価格が高いから」(61.9%)が最も多く、次に「現在利用している端末がまだ使える」(46.6%)、「新しい端末に買い替えたばかり」(14.8%)となった=再び、図表2参照。
前のiPhone13シリーズ発売から1年しかたっていないというタイミングの悪さと、円安の加速による値段の高さが響いているようだ。