北海道大学 金融研究会の小松柊太さんの初陣となった今週(2022年9月5日週)、米ドル円相場は大荒れとなった。6~7日の2日間で5円近く暴落。小松さんは「7日夜にチャートを見て呆然とした」と振り返る。そして、先週決めた「取引ごとに根拠を示す」「感情で取引しない」という方針を、わずか1週間で破ってしまった。その結果......。
同志社大学の岩瀬颯汰さんも、今週は米ドル円で負けた。「今週は先の見えない難しい一週間のように感じました」と、ため息まじりだ。一橋大学チームMegisは、取引をお休み。今週は「静観」が得策だったのかもしれない。
決めた方針をさっそく破る失態!(北大金融研究会)
不破からバトンを受け継いだ北海道大学 金融研究会の小松です。私の初陣となった9月5日週ですが、6~7日の2日間で5円近く暴落する大荒れの相場。じつは7日までの3日間は相場を見る余裕すらなく、7日夜にチャートを見て呆然としていました。そして、円高に振れる材料がないなか、5円暴落の直後に安易な決断をしてしまい、大きな含み損を抱える結果となってしまいました。
◆ 今週の取引
今週(9月5日週)は前半3日が取引できず、7日夜から行動を開始しました。その地点で1ドル=144円の大台に達しており、若干振り戻しがありながらも145円を試す展開に。あまり情報を仕入れていなかった状況で直感的に「まだ伸びる」と考えた私は買い注文を連発。しかし9日には日本銀行の黒田東彦総裁の発言により反発。結果、約20万円の含み損を抱えることとなりました。
今週の敗因は前半の取引できなかった期間に暴落したことで動揺し、円高材料に乏しかったことで安易に続伸の判断を下したことにあると考えます。つい先週示した方針「取引ごとに根拠を示す」「感情で取引しない」を、さっそく今週で破るという失態を犯してしまいました。
しかし、大きな損失を出しても損切りすることは敢えてしませんでした。現状で主な円高材料は黒田総裁のけん制発言ぐらいであり、金融政策の差やインフレ率の差といった円安材料を打ち消すことは到底できないと考えたからです。
週後半の反発も、前半の暴落が大きかったことで敏感に反応したためだと捉え、次週は小ロットで小幅な利益を出しながら、再び1ドル=144円台に戻るタイミングを待つ方針でいきます。
来週は米CPIを始め重要指標が多く発表されます。事前に指標発表の際の行動方針を立てながら、冷静な取引を心掛けたいです。
前週からの損益 マイナス20万5490円
9月9日現在 92万7430円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
高値つかみしたところから、さらに上がると思って下落したところをロットを徐々に増やしながらナンピンされているのですね。結果的には合計10lotをドル円ロング(買い)しているということで、記事を書いた時点で20万円の含み損を持ったとのことですが、ドル円が140円を目指しに行ったときは2回チャレンジして到達せずに、そこから130円台まで下がったことがありました。
今回も同じことが起こった際に、すでに含み損ベースで資産の20%が減少しているなか、リスク管理はどう考えているのかなと思いました。相場の方向性は確かに上かもしれませんが、エントリーの仕方やタイミング、リスク管理が足を引っ張っている感じがしますね。FX初心者とのことで、なかなか難しいと思いますが、かなり改善の余地はありそうです。今週はCPI(消費者物価指数)の結果からドルは上昇したので、このポジションの行方が気になるところですね。
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
?北大金融研究会
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。