親の相続で困りがちな「ネットバンクの暗証」問題
「スマホ給与」になると不都合な例として、親の「終活」問題とからめて意見する人も意外と多かった。
「色々あって終活まがいのことやっていたのだけど、やっぱりネット系は相続漏れになりやすい気がする。通帳もないし、急な突然死なんてことになったらどうしようもないかも。そういうシステムもマイナンバーで活用できるようにしてほしい。(中略)それをさらに給料を決済マネーで貰うってどうなの?」
これに対しては共感の声が。
「少し前に義実家と相続の話をしたところなので、気持ちが痛いほどわかります。印鑑がなかったり、暗証番号がわからなかったりすると大変。(中略)相続問題にならないように今のうちに整理しましたが、これにネットバンクが追加されると...もう勘弁してほしいですね」
「『スマホで決済』という固定概念を捨てたらよいでしょう。『目で決済』『指紋で決済』『声で決済』『毛細血管で決済』などの生体認証がこれから当たり前になっていけば、個人データは身体から抜きとればいいし、マイナンバーのようなシステムにすべて財産管理ができていれば、亡くなっても把握できます」
また、キャッシュレス業者の「全国民の給与」という巨大なパイをめぐる熾烈な「争奪戦」を危惧する意見もあった。
「国の根幹たる『通貨』円の存在意義を揺るがしかねない事案ということを指摘したい。仮定の話だが、あるPayが現在のPay戦国時代を制して一大シェアを確保し、給与支払いのほか、下請けや関連企業への支払いにも自社Payを導入、さらに税金支払いや国からの補助金給付までそのPayが使用されるところまで進むとどうだろう? もはやそのPayが通貨ではないか。仮にそのPayが外資系だったらどうだ? Payの運用方法や手数料、ポイント付与率などで、間接的に財政や為替レートまで影響することになりかねない」