太陽光やバイオマス順調のレノバ、23年3月期は増収増益見込み
ではレノバとはどんな企業なのか。
現社長の木南陽介氏が2000年に創業。プラスチックリサイクルなどを手がけていたが、12年に再生可能エネルギー事業に参入し、今はそれを専業としている。15年には、現KDDIを共同創業した千本倖生氏が会長に就いている。
22年3月期連結決算(国際会計基準)は売上高にあたる売上収益が292億円、営業利益が8億円、最終利益は15億円。洋上風力の落札を逃したことの損失が利益を押し下げた。太陽光発電やバイオマス発電の運営は順調で、23年3月期は増収増益を見込んでいる。
期待先行の買いが入りやすい銘柄ではあるが、22年9月12日まで4営業日連続で年初来高値を更新する伸びには「買われすぎ」との見方もくすぶる。
洋上風力を巡るルールの見直し結果が、まずは焦点になる。(ジャーナリスト 済田経夫)