なぜ中国のスタートアップ企業は「世界最速」で成長するのか?

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2億人を突破した漫画アプリ「快看漫画」...ネトフリを研究

   本書は第3世代、第2世代、第1世代の順番で成長の論理に迫っている。第3世代はまだ日本ではあまり紹介されていないため、「へえー」と思うような事例が並んでいる。

   中国で最も人気のある漫画アプリ「快看漫画」のユーザー数は2億人を突破した。女性漫画家が2014年に起業した「快看世界」というスタートアップがリリースした。全作品を縦スクロール、高画質、フルカラーという形式で見せ、ファンを獲得した。

   次に、ネットフリックスを徹底的に研究して模倣。ビッグデータを解析して、ユーザーの好みに合わせたコンテンツを作った。さらに、漫画家を職業として成り立たせるため、マネージャーとプロデューサーをつけ、制作を支援した。漫画家をタレント化し、ファンとの交流を進めた。

   こうして「快看漫画」のプラットフォームには5000人以上の漫画家が参加しているという。中国の先進的なデジタルインフラがあったからこそ、限られた資金でビジネスモデルづくりができた、と解説している。漫画はもはや、日本だけのものではないことを痛感する。

   このほか、第3世代では、美容整形した人の「整形日記」を公開し、患者と病院のマッチングを促すプラットフォームを構築した企業や、中国の子どもと米国の英語教師をオンラインで結ぶ「VIPKID」などを紹介している。

   「VIPKID」に登録しているネイティブ教師は10万人を超え、生徒は世界63の国と地域に広がり、80万人に達するという。経済誌「フォーブス」の「在宅勤務2018」ランキング1位というアメリカ人が今、最も働きたい企業の1つになった。

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