内定式、企業7割超が実施 大企業ほどオンライン
10月1日に内定式を行う企業は多い。就職が確定している学生に、内定式の予定を聞くと、7割を超える72.7%の学生が「開催される予定」と答えた。就職確定先の従業員規模が大きいほど開催予定の割合が高くなる=図表5参照。
図表5:就職確定先企業の内定式の開催状況(リクルート就職みらい研究所の作成)
しかし、コロナ禍で再びオミクロン株の拡大が続いている現状にあって、対面で内定式を行う企業はどのくらいあるのか――。「(内定式が)開催される予定」と答えた学生に実施形態を聞くと、「オンライン」が24.5%、「対面」が52.3%という結果になった=図表6参照。
図表6:就職確定先企業の内定式の実施形態(リクルート就職みらい研究所の作成)
こちらは就職確定先の従業員規模が大きいほど「オンライン」で行う企業が多くなり、「従業員5000人以上」の企業は「オンライン」が45.0%と、突出して高くなった=上の図表6参照。採用人数が多いため、安全を配慮したとみられる。
さあ、面接頑張ろう!(写真はイメージ)
就職みらい研究所の栗田貴祥所長は、まだ内定のない就活中の学生に、
「(2023年卒大学生の9月1日時点の)就職活動実施率は12.8%で、内定取得に向けて活動を継続している学生もいます。学生からは、『そろそろ内定式も近くなってきており、いまだに内定がないことに焦りを覚え、同時により一層就活に取り組まねばと焦っている』という声も聞かれました。
例年、10月1日以降も採用活動を実施する企業もあります。引き続き就職活動を進めている皆さんには、あきらめずに自分のペースで就職活動を続けることで、納得感のある進路決定を実現していただきたいと思います」
と熱いエールを送っている。
なお調査は2022年9月1日~5日、2023年卒業予定の大学生・大学院生で、リ人ルートが運営する就活支援サイト「リクナビ」のモニターに登録した大学生6255人、大学院生1373人の合計7628人を対象に実施した。
(福田和郎)