青ざめる政府・日銀、円安ついに1ドル=144円 「口先介入」の効き目薄く......(9月12日~16日)【株と為替 今週のねらい目】

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   日本円はどこまで下がるのか――。2022年9月7日には、とうとう1ドル=144円台を記録。1998年8月以来24年ぶりの円安水準を再び更新した。岸田文雄首相と日本銀行の黒田東彦総裁が「あらゆる措置を排除しない」と、市場の円安ムードをけん制したことで、ドル買いの勢いはやや衰えたが、原因である日米の「金利差の拡大」が解消されたわけではなく、ドル買い傾向がすぐに収まるような気配はない。

   一方、米国のインフレ懸念の後退で米国株が上昇。つれて東京株式市場の日経平均株価も上向いてきた。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 円安ドル高はどこまで……(写真はイメージ)
    円安ドル高はどこまで……(写真はイメージ)
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東京株式市場 米CPIに注目!

日経平均株価予想レンジ:2万7700円~2万8500円

2022年9月9日(金) 終値 2万8214円75銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、底堅い動きか。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週間ぶりに反発した。米国のインフレ懸念の後退と米長期金利の低下を背景に、米国株が上昇したことが支援材料となった。

   今週の日経平均株価は、底堅い動きか。原油先物が下落し、米長期金利が低下するなど、米国のインフレ懸念は後退している。また、9月21~22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で予想される0.75%の利上げは市場に織り込まれたとの見方が強く、米国株の堅調な動きが予想され、これを背景に日経平均株価も底堅い動きとなりそうだ。

   ただ、米国のインフレ状態を見るうえで、13日に発表される米国の8月の消費者物価指数(CPI)の結果は要注意。市場予想を上回るようだと、再び米国のインフレ懸念が台頭する可能性がある。

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