いまなぜ企業は「デザイン」を重視するのか?...その「センス」を磨くには?【尾藤克之のオススメ】

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色のタイプと選び方のテクニックは「得たい結果から逆算」

   コロナ禍になり、副業をはじめる人が増えました。最低限そろえなければいけないのが、個人HP、ブログ、商品ページ、ランディングページ、サムネイル......などの情報発信ツールです。ですが、これらの費用は、外注すると際限がありません。使える予算もありますので、いつも外注するわけにはいかないと思います。

   このような場合、まず考えるのが内製化です。外注せずに、コストを節約できることは大きなメリットになります。本書で紹介されているテクニックで活用すれば、内製化のレベルが上がると思います。まずは、自分自身のデザイン力を高める必要があるでしょう。

   とくに、色のタイプと選び方は目で印象が大きく変わります。著者は、「色選びは、自分やクライアントの好みでなく、得たい結果から逆算して選ぶべき」だと解説しています。もっとも、多くの場合は、得たい結果が導き出せないから、逆算することが難しくなるので注意が必要です。

   フォントや文字組みも大切です。文字の大きさや太さ、装飾とコントラスト、余白の効果などの効果を理解しているビジネスパーソンは少ないでしょう。効果がわかれば、いまから明日のプレゼン資料に反映することができます。

   しかしながら、見るだけではデザインセンスは身につきません。格闘技の本を読んだだけでは強くなれないのと同じです。そのためには1000本ノックが必要ですが、これでは苦行になってしまうので、おススメはしません。そこでまずは、相応のテクニックを最初に知っていた方がいいのです。今回紹介した本は、そのようなテクニックを学べる一冊です。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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