【1万円からはじめる暗号資産】荒れるビットコイン相場、北大は動くに動けず 明大も静観【暗号資産バトル 第14節】

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ビットコインは奈落の底へ?(明治大学 城正人さん)

   今週(8月29日週)も引き続き、投資の観点からは渋い週となりました。しかし、技術的な観点で知識を得ておくことで、長期的なゆったりした視点で取引できます。

   今週は取引を爆速で処理するライトニングネットワークについて取り上げます。

◆ ライトニングネットワークについて


   ライトニングネットワークとは少額決済を目的に確立された技術。高いセキュリティを保ちながらオフチェーンで高速かつ少額の手数料による取引を実行できます。

   まず素早くオフチェーンで取引できる原理を解説します。オフチェーンとはブロックチェーンを介さずに取引する方法。ブロックチェーンに取引履歴を残しませんから素早く、かつ少ない手数料での取引が可能。複数の秘密鍵によってビットコインを管理する仕組みを活用し最初にオンチェーン取引である程度の額をデポジット。この二者間での取引はお互いの了解のもとブロックチェーンを介さずに取引を行い、もう二者間で取引をしないという段階になったら、ブロックチェーンを介して最終的な二者間の取引結果で引き出します。

   例えるなら、友人間でのお金の貸し借りといったところでしょうか。通常はお互いに「つけ」で支払いを行い、給料が入ったら精算する。こうした仕組みにより、安く高速に取引ができますが、この仕組みでは見知った同じ二者間でしか取引できません。

   そこでライトニングネットワークではこの複数の二者間をうまくマッチングさせることで目的の人までオフチェーンで高速にビットコインをやり取りします。まったく関係のない二者間でも「知り合いの知り合いの知り合い」なんてことはよくありますからね。

   このような技術を利用して、ほんのわずかな手数料、かつ一瞬で送金することができます。しかし、二者間での取引を何十回も繰り返して目的の人まで送金するわけですから、ムダが多いですよね。そういった側面から、現在ではさらに発展することは厳しいのではないかとも言われています。

   ライトニングの素早さを体験してみたい人、wallet of satoshiなどのライトニング対応のウォレットをぜひ利用してみてください。これまでオンチェーンでしか取引したことがない人は目からウロコの体験だと思います。

◆ 今週の相場

   今、ビットコインは2万ドルを割って奈落の底に落ちるか否かの瀬戸際といったところ。チャートを見れば、イーサリアムのほうが圧倒的に有意な位置にいます。

   しかし、市場全体としてもかなり参加者が減少しており、なかなかに厳しい展開。とりあえず、現状維持を貫こうと思います。

   ただし、イーサリアムのチャートは比較的強く、ビットコインの2万ドル割れについて注視しようと思います。

◆ 今週の取引

   取引はなし。ビットコインを継続保有。

保有資産
・ビットコイン 0.00001枚 評価額2778円
・現金 4710円

前週からの損益    プラス43円
9月2日現在       9788 円

◆ 池田昇太のワンポイントアドバイス
イーサリアムは依然として強い様子が見られますね。8月26日のFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言と、9月6日のISM非製造業景気指数の発表で仮想通貨市場は大きく下落していますが、イーサリアムには大きな影響は及ぼさなかったように思われます。やはりMerge(イーサリアムの大規模アップデート)の期待が大きいと考えられますが、アップデート当日は気を付けてトレードすることをオススメします。
昨年のイーサリアムのアップデート時も、予想以上にバーンされる量が多かったために値上がりしていましたので、アップデートで何が起きるのかを正確に把握するのは困難でしょう。アップデートで何かが予定どおりに進まなかったり、エラーが生じたりすることで、イーサリアムの価格に影響することも推測されます。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

◆ 取引はお休みしました(東京大学 迫嵩明さん)

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
9月2日現在              1万円

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

◆ ◆ アドバイザーのプロフィール

池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

姉妹サイト