38年ぶり見直しの「景気動向指数」...経済構造の変化反映も、当面は新旧指数併存 判断「混乱」も懸念...慎重なかじ取りを

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当面、新指数は参考値と位置づけ...「パフォーマンスの検証など必要」

   新指数について内閣府は「データの蓄積も踏まえたパフォーマンスの検証などが必要」と、慎重な姿勢だ。

   過去の景気判断は覆さないのはもちろん、従来の一致指数はこれまで通り公表し、当面、新指数は参考値と位置づける。新指数が景気動向を適切に反映した数値を示すかを見極め、将来的に現在の指数に代わって、景気判断に使うことも視野に入れている。

   2つの指数が併存することで、景気判断が混乱する懸念も残る。2つが別々の動き、景気の上昇・下降で逆方向の動きを示した場合に、どう判断し、説明していくのか。

   エコノミストからは「データの継続性も問題になる。新しい指数へどの時点で切り替えていくのか、検討すべき課題は多い」との声が出ており、慎重なかじ取りが求められる。

(ジャーナリスト 白井俊郎)

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