きょうは50代のOさんがいらっしゃっています。
「これからの働き方には『自律的なキャリア形成が必要だよ』と言われますが、私自身は能力がそんなに高くないので、どうやって形成していくのかも分かりません。自分で自分のキャリアを考えて、作り上げるって実際どうしたらいいんでしょうか」
「自分の可能性はまだある」と思い込む
年齢を重ねていくたびに、Oさんのように「自分には能力ないからムリだよ」という気持ちが大きくなっていくこともありますよね。「今から新しいことは難しい」「もう限界かも」。こんな気持ちになってきて、自分自身で自分の可能性や選択肢を狭くしてしまうんですね。
人生100年時代とは言われても、実際には「60歳まであと3年だ、65歳まであと○年だ」という発想が頭の中から抜けきっていないのではないでしょうか。そうすると、「あと数年なんとかすればいい」という気持ちからも、勝手に自分の限界を決めてしまうんですね。
そこで、まずはこの自分の限界から抜け出すことが大事です。
定年までのあと3年、あと5年ではなく、自分の人生をこの先どうしたいかと考えることで、「まだいけるんじゃないか、そのためにはまだやれることあるんじゃないか」と自分には可能性がまだあると気持ちが変化していくものです。
「自分の限界はここじゃない」と多少の思い込みも必要なんじゃないかと思います。