東京外国為替市場 パウエル議長の発言に注目!
ドル・円予想レンジ:1ドル=139円00銭~142円00銭
2022年9月2日(金)終値 140円20銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドル上昇の地合いが続く。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米ジャクソンホール会議でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、インフレ抑制のために利上げを継続する方針である姿勢を示したことで長期金利が上昇したことに加えて、前週末の米国の8月の雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで、ドルは一時1ドル=140円後半まで、24年ぶりの1ドル=140円台に上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの上昇地合いが続きそうだ。FRBによるインフレ抑制のための利上げが長期化するとの見方が強まっており、日米の金利差拡大を支援材料としたドル買いが継続するだろう。
20~21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、再び0.75%の利上げが実施される可能性もあり、しばらくはドルが上値を試す展開が続きそうだ。8日にはパウエルFRB議長が経済イベントに出席し発言する予定で、内容が注目される。
経済指標は、国内では6日に7月の家計調査、7日に7月の景気動向指数、8日に4~6月期GDP(国内総生産)改定値、8月の景気ウォッチャー調査、9日にメジャーSQ(特別清算指数)などの発表が予定されている。
海外では、6日に米国の8月のISM非製造業景況指数、7日に中国の8月の貿易収支、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米国の7月の貿易収支、9日に中国の8月の消費者物価指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)