日本電産、関社長「辞任」で73歳小部氏「暫定」体制に 「ポスト永守」後継者問題再び...内部起用で2年後目指す計画どうなる?

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23年4月副社長5人を選抜、24年4月その中から1人を社長起用

   日本電産は、2013年に後継含みで副社長にスカウトした呉文精氏(カルソニックカンセイ=現マレリ社長などを経験)が15年に退社。14年に副会長兼最高技術責任者(CTO)になったシャープ元社長の片山幹雄氏もその後、退いた。

   15年には日産自動車タイ現地法人社長だった吉本浩之氏を副社長として招き、18年6月に創業以来初めて社長職をバトンタッチしたが、20年4月に退任。そして、その吉本氏に代わって社長に就き、初めてCEOを引き継いだ関氏も去ることになった。

   今回、小部氏の後任社長起用は、企業文化継承を重視する考えを明確にするものだ。9月2日の会見で、2023年4月に社内から副社長5人を選抜し、その中から1人を24年4月に社長に起用する方針を示した。

   永守氏はこの日、「24年に体制ができたら、(永守氏と小部氏は)フォローをして少しずつ消えていく」と述べ、小部氏でつなぐ間に正式の後継者を選定する方針を示した。

   ただ、これまで「ポスト永守」選びは何度も頓挫してきただけに、計画通りいく保証はない。(ジャーナリスト 済田経夫)

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