【100万円増額計画】上昇気流に乗った!? 北大、「納得のトレード」 同志社大、一橋大は戦意喪失で......【FX大学対抗戦 第13節】

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   2022年度のFX大学対抗戦も、折り返しの第13節。今週(8月22日週)は、ユーロ/米ドルで再びパリティ(等価=1.0000)割れが起きた。

   マイナスが続いていた同志社大学の岩瀬颯汰さんは、「前回のパリティ割れを振り返りながら、冷静にトレードできた」と納得のようす。勢いを取り戻した。

   北海道大学金融研究会の不破拓人さんも今週は絶好調! 「もっとうまくやっていれば...... と思わないでもない」と、チラリと欲を見せるが、前半戦をしっかりプラスで折り返す。次週の後半戦から、小松柊太さんにバトンを渡す。

   夏休みに入って、一橋大学チームMegisのふたりは戦意喪失。その原因を自身が振り返ると......。

  • 北海道大学と同志社大学は再び上昇気流に… ガンバレ! 一橋大学!!
    北海道大学と同志社大学は再び上昇気流に… ガンバレ! 一橋大学!!
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巻き返し! プラス13万円で前半戦乗り切る(北大金融研究会)

   こんにちは。FX大学対抗戦も折り返しになりました。今週(8月2日週)の結果は、プラス13万円。「もっとうまくやっていれば...」とも思わないでもないですが、自分なりに、学びながら全力で取り組むことができたかなと思います。次週の後半戦から、小松柊太にバトンを渡します。

   FX大学対抗戦に取り組んだ、この約4か月。世界的な利上げや景気後退と、世界経済は目まぐるしく動いていました。そんななか、競い合い、評価いただける機会をいただいたことは幸運だったと思います。

   身に染みたのは短期トレードの難しさです。短期といえばローリスクで簡単な気がします。しかし実際、ただすぐに利益確定、損切りすれば良いというわけではなく、きっちり考えてトレードしなければ大した利益を上げられないし、一度の損失が命取りになります。短期で利益を上げるために、どこでポジションを持ち、どこで手放すことでより大きな利益に繋げられるのか、まったくつかめ切れておらず、まだまだ初心者トレーダーだと感じています。ただ、それでもこのFX大学対抗戦で二つ、大きな学びがありました。

   まず一つは、事前に決断を済ませておくべきだということ。トレード中は、お金の増減に精神をすり減らし、決断に躊躇が生まれます。その結果、必要以上の損失を生み出すことが多々ありました。だからこそトレード前に、どこで損切りするか、利益を確定するか、それがたとえ間違っていようが決めておくことです。

   次に、マイナスを必要以上に恐れるべきでないこと。自分の予想に反して損失が出るのは仕方がありません。だからこそ、損失を小さく抑え、利益が出た時に大きくとることが大事になってきます。損失が出ることは当たり前のことでしかなく、大事なのはその管理だと、深く思い知りました。

   他にも、学んだことは多くあります。これからも慢心することなく、技術を磨いていきたいところです。

   後半戦も、どうぞ楽しみにしていてください。

◆ 今週の取引

前週からの損益     13万7250円
8月26日現在     113万2920円

◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
約4か月間、お疲れさまでした。初心者ながらも試行錯誤を繰り返しながら挑戦されて、よく頑張りましたね。最後は好調な成績で終えられたのも素晴らしいです。
負ける経験もありましたが、勝った経験も積んでこられて確実に成長しているので、自分に合う勝てるパターンを研究してこれからも是非トレードを楽しんでいただきたいです。そして次週からは小松さんに引き継がれるということで、最初の100万円から、現状プラス約13万からのスタートと不破さんから良いパスを受け取って、これからぜひ頑張ってください!
不破 拓人(ふわ・ひろと)
不破 拓人(ふわ・ひろと)
北海道大学農学部3年生
FXトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。
小松 柊太(こまつ・しゅうた)
小松 柊太(こまつ・しゅうた)
北海道大学教育学部3年
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
?北大金融研究会

利益を出せず、熱冷めて......(一橋大学 チームMegis)

   夏休みが始まり、我々のFXに対するやる気もなくなって久しく、ほぼなにもしていない状況が続いています。以前は、共同でこのFX大学対抗戦に出場しているRと毎日のように、夜を徹してFXの勉強をしていたものの、今ではそのやる気もお互いに失ってしまいました。

   今回は、なぜFXに対する熱意をこんなにも我々が失ってしまったか分析したいと思います。当初は非常に熱意がありました。毎週末はお互いの家に行き、数冊のFXのテクニカル分析の本を輪読し、理解を深めていました。そして、ふだん会えない平日は毎晩Zoomで今週のFXについて各通貨ペアの予想を立てて、どの通貨ペアに入るか考えていました。

   最初が余りにも熱意を持ってしまっていたせいでその反動が来ている気もします。常に互いの会話はFXにまつわるものになっていましたが、そういった極端な態度が一度興味を失ってしまうと一切のやる気をなくしてしまう原因ではないかと思われます。

   やはり何事も中庸が肝要であるなと思わされます。また、もう一つ我々がやる気を失ってしまった原因として、利益を一気に失ってしまったことが挙げられます。それまではかなりの利益を一気に出すことができて我々は完全に調子に乗っていました。ところが、ちょっとした慢心から、その利益をどんどんと失っていき、その結果、最初の状態に戻ってしまうということになってしまいました。

   こんなことがあると、我々のやる気は完全に失われてしまいまして、今ではFXのことを一切考えなくなってしまいました。こんなことではダメだと思います。できることなら、もう一度やる気が出てくることを願います。

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
8月26日現在        90万5670円

◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
FX大学対抗戦で成績を発表しなければならない、勝ち負けを競わなければならないというのはプレッシャーそのものです。しかし、そこまで重くとらえず、軽い気持ちで取り組んでも良いかと思います。いっそ勝ちにこだわることをやめて大負けして企画を盛り上げるのもアリです。(笑)
一番大事なのは企画で勝つことではなく、トレードを楽しめるかどうかだと思います。相場と自分のやり方がかみ合わなくてボロボロに負けるという経験は私もありました。そんな時は無理にチャートを見ず、一たんトレードから離れるというのも正解かと思います。そうしていると、いつの間にかチャートを眺めている自分がいました。今まで努力してやってきたものが相場に合わないのではなく、自分が相場に合わせられていなかったのだと気づきました。トレード人生で考えると先のほうが長いので、躓くことは当然ありますし、まだまだ相場経験の浅い今の私でも最初の頃を振り返ると、あんなことで悩んでたのかと思うこともあります。長く続けるには楽しまないと続かないので、負けるのも勝つのも経験と割り切るくらいの心の余裕をもって、また復活してもらえたらと思います。
林檎
チームmagis
林檎
一橋大学経済学部1年
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
R
R
東京医科歯科大学 医学部医学科
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!

「パリティ割れ」も冷静に対処(同志社大学 岩瀬颯汰さん)

◆ 今週(8月22日週)の相場
今週は、ユーロ/米ドルが2度目のパリティ(等価=1.0000)割れ、そしてジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言が目玉であった一週間となりました。先週(8月15日週)の19日、ロシアの国営天然ガス会社ガスプロムは欧州向けガスパイプライン「ノルドストリーム」での供給を一時停止すると発表していました。これを受け、週明け22日のユーロ/米ドル相場はパリティ割れとなりました。20年ぶりのパリティ割れとなった7月に引き続き2月連続でのパリティ割れとなっており、天然ガス高騰による打撃の強さが垣間見える結果となっています。
また、アメリカでは25日~27日にかけてジャクソンホール会議が行われました。特に26日にはFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長による経済見通しへの講演も行われ、インフレの抑制について「やり遂げるまでやり続けなければならない」と利上げ継続を明らかにするとともに、「歴史は時期尚早な金融緩和を強く戒めている」とタカ派発言が続き、米ドル円相場が円安方向へと向かって行きました。

◆ 実際の取引
今週は米ドル円とユーロ米ドルの2ペアで取引しました。米ドル円は直近のパウエル議長や他の連銀総裁、FRB高官の発言などから金融引き締め継続の発言がジャクソンホール会議でもメインとなると予測していたので26日にパウエル議長の講演会が始まる前に、3万通貨でロング(買い)していました。パウエル議長の発言は常に気にしていましたが、やはりタカ派よりの発言となっており、円安が進んだので利益確定しました。
ユーロ/米ドルは22日にパリティ割れしそうなチャートをしており、背景にはガスプロムのガス供給停止があるとも判明していたので、5万通貨でショート(売り)し、パリティ割れした後、利益を確定しました。また7月にパリティ割れした際、パリティ周辺で乱高下を繰り返していたこともあり、再び上昇する局面がすぐにくるだろうと予想していたので、翌日ロング傾向となった際、5万通貨でロング(買い)した後、利益を確定しました。

◆ 所感
今週はパリティ割れが起きた関係で、前回のパリティ割れの時を振り返りながら冷静にトレードできたので納得のいく結果を出すことができました。日々チャートを見ることを習慣づけていたことが功を奏したので、これからもチャート分析を続けてテクニカルでも勝てるトレーダーを目指していきたいです。

◆ 今週の取引

前週からの損益  プラス7万6258円
8月26日現在           188万2480円

◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
しっかりと重要指標を押さえて仮説どおり順調にトレードがされており、素晴らしいです。言うことはありません。(笑)
ユーロドルのパリティ(等価)は非常に意識されるので、パリティを目指したエントリーと、その近辺での利食いやストップと、買いと売りが錯綜としているので一回でユーロドルは一方向に抜けていくというのは考えにくいところですよね。
米ジャクソンホール会議でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「データ次第」という言葉も残しているので、今週は月末フローや、算出方法を改善して今月から復活したADP雇用統計、ISM製造業景況指数とアメリカの注目材料がたくさんあるので、それらを注視しながらボラティリティに気を付けてトレードしていきたいですね。
岩瀬 颯汰(いわせ・そうた)
岩瀬 颯汰(いわせ・そうた)
同志社大学1年
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。

◆ ◆ アドバイザーのプロフィール

ゆかてぃん
ゆかてぃん
兼業スイングトレーダー。2019年からFXをスタート。「コロナ相場」に乗り、最高月利益は3000pips以上。現在ラジオNIKKEIで月に1度出演。CXR投資チャンネルでMCを務める。個人でYouTube活動もしている。
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはフリーとします。
・レバレッジは、25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で大きな損失が発生して資産が「ゼロ」になった(元本割れを起こした)場合は、その時点でリタイアとなります。
・運用期間は6か月で、最終週時点での資産増減額で順位を決めます。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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