2000円もらえる「節電プログラム」の関心度は?
一方、「ながらポイ活アプリ」をダウンロードする際に最も重視する点はなんだろうか。「ポイントの貯めやすさ」(42.7%)が最も多かったが、「安全性・信頼性」(18.3%)が2位に入った。個人情報を入力するケースが多いことに加え、悪質な詐欺サイトの被害が後を絶たないからだ。続いて「手軽さ」(14.3%)、「ポイント交換先の種類」(10.0%)との順=図表4参照。
まだ利用したことがない人にやってみたいジャンルを聞くと(複数回答)、男性は「移動計測」(50.6%)が最も多く、次に「睡眠」(46.3%)、「ゲーム」(30.3%)となった。女性は「睡眠」(49.0%)が最も多く、次に「移動計測」(47.1%)、「レシート撮影」(35.7%)となった=図表5参照。
ところで現在、電力各社が行っている節電に応じてポイントを付与する「節電プログラム」が注目を集めている。たとえば、東京電力エナジーパートナーは7~9月、1キロ・ワット時の節電ごとに5円相当のポイントを付与するプログラムを始めている。参加方法は各社によって異なり、スマートフォンにアプリをダウンロードしたり、ホームページから申し込んだりする。
今夏の電力ひっ迫状況の深刻さを受けて、経済産業省も8月3日、電力各社の「節電プログラム」に相乗りするかたちで、家庭には一律2000円相当(2000ポイント)、企業には1法人当たり20万円相当(20万ポイント)を付与すると発表した。詳細はまだ決まっていないが、冬の電力危機が始まる今年12月1日から実施する予定だ。
こうした「節電プログラム」について知っているか(認知)、また、参加したことがあるかを聞くと、「認知」が41.1%、「参加している」が7.8%、「参加を検討している」が16.6%となった=図表6参照。
性別年代別で見ると、「認知」は男性50代が48.7%、「参加している」は男性30代が10.0%、「参加を検討している」は女性60代が54.0%とそれぞれトップとなった。
全体的に女性の10代~20代が「認知」が低く、「参加」への意欲は男女ともに50代~60代が高い傾向にあることがわかった=再び、図表6参照。
調査は2022年7月29日~8月2日にスマートフォンやタブレットを使っている全国の15歳~69歳の男女7248人に聞いた。
(福田和郎)