「女性活躍推進と、ペーパーレス化に取り組んでいる」
企業の規模別にみると、「大企業」ではSDGsに積極的な企業が68.6%となり、「中小企業」(48.9%)を大きく上回った。依然として企業規模間に格差が生じている=図表3参照。
中小企業からは、「零細企業における具体的な取り組み目標が思いつかない」(セメント卸売、高知県)や「中小企業には人材、資金面などのハードルが高い」(木製建具工事、北海道)などといった厳しい声があげられた。
一方、「取引先のグローバル企業方針で日本だけでなくグローバルに通用するものでないと社会経済に取り残されるというのが印象に残っている」(一般貨物自動車運送、広島県)という声にあるように、着手はしていないが、SDGsの重要性を実感している中小企業もある。
SDGsに積極的な企業を業界別にみると、『農・林・水産』が72.6%でダントツに高かった。やはり、直接地球環境にかかわる仕事をしているためだろうか。次いで、『金融』(62.3%)や『製造』(57.1%)が上位に並ぶ=再び、図表3参照。
こうした企業からは、「ペーパーレス化の促進のほか、女性活躍推進などジェンダーレスに取り組んでいる」(信用金庫、茨城県)、「次世代に向けて、持続可能な地球になるよう、大量生産・大量廃棄から脱却し、リサイクルやリユースにできるところから実施している。廃棄物の分別は重要であり、分ければ資源、混ぜればゴミとなる」(SW電源等製造、徳島県)といった声が聞かれた。