東京外国為替市場 8月の米雇用統計に要注意!
ドル・円予想レンジ:1ドル=136円50銭~139円00銭
2022年8月26日(金)終値 137円52銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの展開か。
前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。米国の景気悪化懸念の強まりからドルは一時1ドル=136円割れをする局面もあったが、8月26日のジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことで、米国の長期金利が上昇。ドルは1ドル=137円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となりそうだ。パウエルFRB議長の発言によって、利下げ期待が後退し、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが行われる可能性が示唆されているため、米国の長期金利の上昇を背景に、ドルは強含みの展開が続くことになりそうだ。
米国の金融政策を占ううえでも、米国の経済指標、特に9月2日の米国の8月の雇用統計に注目する必要がある。
経済指標は、国内では29日に6月の景気動向指数、30日に7月の完全失業率と有効求人倍率、31日に7月の鉱工業生産、9月1日に4~6月期法人企業統計、8月の新車販売台数などの発表が予定されている。
海外では、31日に中国の8月の製造業PMI(購買担当者景気指数)と非製造業PMI、米国の8月のADP雇用統計、9月1日に米国の8月のISM製造業景気指数、2日に米国の8月の雇用統計などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)