注目されていた2022年8月26日の米ジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことをきっかけに、米国株は大きく下落。これを受けて、東京株式市場の日経平均株価も4週間ぶりに反落した。
3万円を目指したが、届かず。それどころか、米国株の動きに連鎖する日経平均株価は大きな調整を強いられる可能性がある。
米国の経済指標には注意が必要だ。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 大きな調整を強いられるかも?
日経平均株価予想レンジ:2万7500円~2万8800円
2022年8月26日(金) 終値 2万8641円38銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、調整局面入りか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週間ぶりに反落した。米国の景気悪化を受けて台頭していた米国の利下げ観測が後退して長期金利が上昇したことを背景に、米国株が軟調に推移したことが、日経平均株価の下げにつながった。
今週の日経平均株価は、調整局面入りとなりそうだ。米国の金融政策の先行きを占ううえで注目されていた8月26日のジャクソンホール会議で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ政策を継続する姿勢を示したことで、市場の利下げ転換への期待は否定され、米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は26日に1000ドルを超える下落となった。
今週の日経平均株価はこの動きを受け、調整から始まることになるだろう。国内投資家はNYダウの呪縛から逃れるほど自立していないため、日経平均株価も大きな調整を強いられる可能性がある。今後の米国株の動向を見るうえで、米国の経済指標には一段の注意が必要だ。